[ハワイ] ビーチで思わず唸った言葉 | 婆様のハワイ日記

婆様のハワイ日記

ハワイの片隅で生きるアメリカ人爺夫と日本人婆妻の老夫婦デコボコ日記です。

アロハ



我が肌に異常が出たのは、

2ヶ月近く前。

赤いポツポツが萎びた体のあっちこっちに、

急に表れた。痒い。

あれ?ダニにでも噛まれたか?

なんて思い、気にもしてなかったが、

それが体のあちこちに広がり始める。

とにかく痒くて、一旦掻きはじめたら、

もう止まらない。

髪を振り乱して体中掻きむしる姿は、

「この世のモノとは思えない」ほど、

おぞましい(笑)

たまらず治療費のバカ高い、

皮膚の医者に行ってはみたが、

塗り薬と飲み薬、

効いているのか効いてないのか?

そこで思い出したのが、

マイナスイオン溢れるハワイの海だ。

ワイキキで働いている時、

仕事そっちのけでお客さんから聞いた、

ハワイの不思議な話の数々、、、

長年苦しんだアトピーや喘息が、

ハワイにいる間だけ、

まるで完治したかのように治った。

皆が口を揃えて言うのは、

飛行機がハワイに近つ"くにつれ、

それが始まる。

その症状が軽くなっていくのだ。

落ち込んで、うつ病にもなり、

あんなにも塞ぎ込んでいた人が、

ハワイで人が変わったように良くなり、

治っていった、、

こんな不思議な話を、

直接本人から、その家族から、

数えきれないほど聞いてきた、、

不思議な島ハワイ.....

そうだった、

ハワイはそんな癒しの島だったのだ....

せっかく住んでいるのに、

医者なんか行ってる場合か!!と、

やっと目が覚める。

お婆さんはやっと気がついたのだ!


ワイキキビーチにと思ったが、

娘が人のいないビーチがあるからと、

お孫1匹引き連れ車で出発。

ココヘッドを過ぎ、マカプーを越え、

ワイマナロの近くの、

小さなビーチへと向かう。


住宅の小さな小道を下って行くと、

その生い茂る南国っぽい緑の先に、

空の青と水色の海が光って見える....




ヤシの木がくぅっと曲がって、

これまたインスタ映えする、

小さな秘密のビーチ。

目の前には、

透明のエメラルドグリーンの海が広がる。

遠くにラビットアイランドが見える。

後ろを振り向けば、

今にも恐竜が出てきそうな、

あのコオラウ山脈が堂々とそびえ立つ。

この世のモノとは思えない、その景色に、

ただ言葉もなく立ち尽くす。

さぁ、行こう。

水着にはもう着替えている。

何年ぶりだろう、、

海に浸かるのは。

ゆっくりゆっくりと海の中に入っていく。

遠浅で、波も小さく、

溺れる心配もない(笑)

初めはちょっと冷たかったが、

首まで浸かる。そしてゆっくり目を閉じる。

何回も何回も、深呼吸する。

新鮮な空気が体一杯に満ち溢れ、

古びた体中の細胞が活性化されて、

喜んでいるような、

そんな不思議な感覚に陥る。


ついこの前まで、

老婆の、「この世のモノとは思えない」

髪振り乱して体中掻きむしっていた姿。

その同じ表現とは思えない、

「この世のモノとは思えない」目の前の光景。

これって、

そう、まるで天国じゃないか、、、

天国の海。

やっぱりハワイは天国だったんだ。

天国を見ようともせず、

行ってみよううともせず、

目の前の状況に不平不満ばっかり、、、

自分を恥じて、思わず謝った。

ごめんね、ハワイ....


そして一人誓う。

迷っていたが、人生の最期を迎えたならば、

やっぱり海に、

このハワイの海に自分の灰は流してもらおう。

そしたらずっとこの天国にいられるもんね~

そんなことも心に決めた、60代。

ここまで書いて、

ふっと窓の外を見ると、

「そうだね、それがいいね!」とでも、

言ってくれてるかのように、

ワイキキ上空に、

突然現れた大きなダブルレインボー......

青空に七色の虹が天国のようにきれい。

今日もきっと良い1日になる。

続く。

(今朝のダブルレインボー)

(天国の海で泳ぐ)