伝えたいコトバに詰まっていた、たくさんの想いと願い | 暮らしに愛と勇気を from ハワイ島

暮らしに愛と勇気を from ハワイ島

ハワイのAlohaは自分と周りの生命、地球と調和した生き方。
愛と勇気を大切にする非暴力コミュニケーション (NVC) と
共通するベースがあります。ハワイ島の自然の中で先人たちが
残したものを学び統合し伝えながら暮らしています。

みなさま、アロハ!

 

最近の体験を今日はシェアします・・・

 

泣きそうになったのです。

ご近所の人に私の感じていることを
どのように伝えるか?を
模索していました。

 

そんな中での

先週のNVCの基礎クラス。

 

講義がとてもわかりやすく
一人一人に寄り添ってくれる
オリアンのクラス。

 


今日のテーマは「リクエスト」

自分が大切にしていることが
大切にされていない時、
自分が何か必要な時に
どう相手に自分の思いを伝えるか?

NVCでは
できるだけ解釈を含まずに
状況を見る。

(完全に客観的にはなりえないけど、
ビデオカメラに残った映像のような
ニュートラルさでみてみる)


その時に感じている
様々な感情に気づき、

その背後から立ち上ってくる
私が大切にしているもの
価値観や生き方に気づく。

(その大切なものが大切にされていない
と感じると、悲しみや怒りという
感情がアラームのように発動する仕組み)


具体的に何がこの
「大切にしているものを
大切にすることを助けるだろう?」


相手に何をお願いしたいんだろう?
抽象的なことではなく
具体的なアクションがが見つかったら、
伝える。

相手が理解しやすいように、
自分が観察したこと、
感じたこと、
そこから気づいた大切にしていること、
それを踏まえて、
あなたにこうして欲しいのだけれども、
どうかしら?と
投げかけてみる。

 


そんな、基礎となる「型」が
NVCにはある。

武術や生け花などと同じように、
まずは「型」に慣れてみる。

最初はうまくいかない。
ぎこちない。

特に「型」を嫌う私のような
反抗心の強いヒトは、
フリーフォームでやりたくなる。笑

でも、フリーフォームで
やってみても、
自分が思ったようにはいかない・・・

(すでにうまく行っていないから
困っていて、だからNVCを学ぶとも言える・・・)


「型」に馴染むと
「型」を崩せるようになってくる。

型が自分の一部となって、
もう「型」ではなく
真似でもなく、
「私」として動けるようになる。

と、脇道に逸れましたが・・・笑

 

 

 

話をクラスに戻して・・・
ペアで練習をする時間が来た。
よし、ご近所さんのこと。

これを題材にしよう。

ここ2週間ほど、散歩のたびに
一人でブツブツと頭の中で
ご近所さんに「何を、どう言うか」を
リハーサルしていた。

ペアの相手にまずは状況を伝える。

「15年ここに住んでいる。
2軒先のご近所さんは
もっと長くそこに住んでいる。

彼女はトラックに傷がつくかも?と
道路に面している私の土地に
事前の連絡もなく
毒性の強い除草剤ラウンドアップを撒いた。

毎日、どんどん茶色くなり、
枯れていく木々を見て、
とてつもなく悲しい。

この木々は雑木と言われる木々。
でも私があえて切らずにいたのは、
噴火で枯れた生垣の代わりの
プライバシースクリーンだったから。

急に道路にむき出しになった感じ。
彼女はもちろんそれを知らなかったと思う。

でもね、私、とても怒っているの。

なんで一言かけてくれなかったんだろう?
一言電話、あるいはゲートにメモを
おかずに、行動に出たんだろう?

私の隣のご近所さんは電話を受けたと
言っていた。

草を刈らないと除草剤を撒くわよと。
なんで、私には教えてくれなかったんだろう?

私の土地と
私をリスペクトしてほしい。
大地に毒を撒いてほしくないの。」

相手はじっと私を見つめて
感じながら聞いてくれている。

「あぁ、わかるよ。」
と言ってくれる。

なんだか、ほっとする。
重荷が軽くなる感じ。

 

 


さてさて、どうご本人に話そうか?

先ほどの「型」をたどり
たどたどしく、
文章を考えながら言葉にしてみる。

「ドナ、あなたが私の土地に
除草剤を撒いたのは
トラックに傷をつけたくなかったからだと
理解しているの。

とても驚いたし、悲しかった。
木々が茶色くなり枯れるのを見るのは
私には辛い。

雑木は私のプライバシースクリーンだった。
むき出しになって落ちつかない感じよ。

ハートを開いて聞いてもらえると
良いのだけれども・・・

関係性を変えたいの。
もっと自然にやりとりできるようになりたい。

もし、何か気になるようなら
電話やメモで伝えてほしい。

私はあなたのトラックに傷をつけたい
わけではないの。

トラックに傷をつけたくない気持ちも
よくわかるわ。

枝を切ったり、草を刈ったり、
相談してくれたら対応するつもりがあるの。

どうかしら?
次に何か気になる時は、連絡もらえる?」

が出てきたリクエストだった。

 


あれ?毒を撒くな!

アジア人だからと差別するな!
(お隣もドナも白人)

あなたはご近所住民に毒を撒いているのよ!
次に何かしたら告発するわよ!

自分の頭の中で考えていた時に
溢れてきた憤り。

相手にぶつけたかった怒り爆弾が
いつの間にか心の中にいない。

ペアワークの相手に話を始めたら
見たこともない
ドナの笑顔が浮かんできて、
「あぁ、普通に話せたらいいのに。」
と、私は実は、心の底で
こう思っていたことに
気づいてしまったのだ。

なんてこった。

実は、仲良くしたかったんだ。

15年気付かなかった。

怖い人だと敬遠していた。
「うちの敷地にあんたの犬が入ったら、
撃つわよ!うちには羊がいるんだから!」

と、散歩中のクマにライフルを
向けられたこともある。

近くてとても遠い人。
関わりたくない人だった。

はずなのに。

ペアワークがちょうど終わり、
練習用の小部屋から
メインルームに戻る頃には、
涙が溢れていた。

理解できないこと。
怖いこと。
恐れること。
敬遠すること。

それがどれほど心に重荷と
痛みを生むのか。

頭もハートも乗っ取られてしまうのか。

そして、そんな怖れの下には
実は温かい関係を望む思いや
ご縁を大切にしたい思いや
助け合いたい思いがあった。

きっと・・・

みんなそうなんじゃないかなと思う。

喧嘩が絶えないカップルも
いがみ合う家族も
職場での冷たい戦争も、
そして中東などでの紛争も。

そんなことを
最近、思っています。



アロハの実践に
NVC(非暴力コミュニケーションや

共感コミュニケーションと呼ばれてます)

の様々なツールが活用できるのでは?

と、感じています。

 

 

NVCのベースにあるものは、

まさにアロハドキドキと私は感じました。

 

 

繋がること、

心の底から与えること、

良い人も悪い人もいなくて

ただただみんな大切にしているものを

手に入れようとしているだけ。

 

その方法が他の人に痛みなどを与える

時は、いかにそれを伝えて

別の可能性を探るか・・・

 

長くなりました!笑

 

 

しばらくはNVCがらみの記事が

続きそうですが・・・

 

 

美味しいヴィーガン・チョコケーキを

焼いたラブラブので

レシピを紹介したいな!

とも思っています。

 

 

心からのアロハを込めて

Keiko