おババ様が日本に帰っちゃう1週間くらい前、
2か月半の滞在を思い返してたりしてたのよ。
そしたらね、
前回の冬の滞在の事なんかも出てきたの。
おババはホントはラニが自分のお誕生日にクラスに配るために作ったマフィンがあんまりに美味しそうだったから食べたかったんだけど、
クラスメイトと先生の数きっちり焼きあがっちゃっておババの口には回ってこなかったのよ。。。
で、本当は今回ラニに焼いてもらいたかったんだけど、なんせ今夏のハワイの蒸し暑さでオーブン使うのは控えてたし、夏休み終わったら、新しい学校に慣れるので一生懸命だったり、テニスのトーナメントがあったりで、ラニの忙しさを見てて、おババは遠慮したのよね。
で、帰る前日に、
ババ：「本当はラニのマフィンを作ってもらって持って帰りたかったんだけど、今回はお荷物作ってみたらもういっぱいで入らないから、次、冬に来たら作って～って、今からお願いしていい？」
ラニ：「えっ！ババそんなにお荷物あるの！？いいよ、次来た時にはここで食べて、それから帰る時にも作ってあげるから！！」
って会話があって、
おババが自分の部屋に立ち去った後に、
マミー：「ホントはね、ラニに今回焼いてほしかったけど、新しい学校で大変そうだなとか、オーブン使ったら暑くて可哀想だなぁって思って言わないどいたんだと思うよ。」
って、耳打ちしたら、
ラニ：「え！！やだ、本当！？じゃ作ってあげる！！！明日の朝、ブルーベリー買いに連れてって！」
って事になり、
帰る当日に朝11時半に家を出るまでに焼き上げようと、マミーがババをホールフーズに最後のお買い物に連れて行ってる間に、ダディーがラニを他のスーパーに連れて行って必要な材料を買いに連れていき、
サプライズ作業開始！
マミーがババを連れて家に帰ってきた時には、
もうすぐオーブンに入れるところでした。
このサプライズマフィン作戦に、
もう、コボちゃんもワクワクしちゃってて、
車を家の前に停めると、
車に駆け寄ってきたの。
いつも耳よりな情報は自分が発信したい
お喋り男なんだけど、
やっぱり、ラニの舞台だから自分が最初にサプライズを告げていいモーメントをかっさらっちゃダメだと思ったんだろうね～、
もう心躍っちゃってるんだけど、でもお口では一言も言えないその衝動を抑えてるから体がピョンピョン飛んじゃってて、意味もなくババの周りを飛び跳ねながら、旅館の番頭さんみたいに車からババを玄関までエスコートして、
そしてババがお家に入ると、
丁度ラニが生地を作り終わったところで、
おババに家を出る前にはマフィンが焼きあがることを伝えると、
ババ泣いた。
ブルーベリー増量のこのマフィン、
見た目もプロっぽいけど、
本当に美味しいの～～！！！
この美味しいマフィンを手荷物でもって帰った。
12個あったから、
お家に帰って一番先におジジにお供えした写真が送られてきたから、
マミー：「ラニのスペシャル手作りマフィンをおババがおジジにお裾分けしたって写真が来た！ほら、おジジ、美味しいぃ～！っても言ってるけど、それよりラニがおババにこんなに素敵なことしてくれたから、おジジからラニに「ありがと！」ってニコニコしてるんだね！（遺影がニコニコ写真なんだけどね。）」
って、
ババから送られてきた写真をラニに見せると、
ラニ泣いた。
本当に美味しいんだけど、
材料にはお高いバターも
北海道産小麦粉も使ってない。
でも、材料には魔法がいっぱい。
暑いから、忙しいからって
「作って」って頼まなかったおババの気遣い。
暑くても、忙しくてもいいから
作って持たせたかったラニの優しさ、
出掛けるギリギリに何かに取り掛かるなんて
本当はいつもやらないA型なのに、
急いで材料を買いに連れてってくれた
ダディーの優しさ、
オイシイ瞬間はいつも自分がかっさらっちゃいたいのに、ピョンピョン跳ねて一生懸命ガマンしたコボちゃんの頑張り。
その全部が入って混ぜ混ぜされて出来たマフィンに、
お口に入れる前に泣いた人。
自分は食べてないのに写真でみただけで泣いた人。
みんなの全部を見てて、
マミーも心がいっぱいに満たされた。
本当に魔法のマフィン。
みんなありがとう～