さて、フラにおける衣装と題しましたが、フラの場合、「衣装」と呼ぶには相応しくないので、
フラをしている方は、是非とも、ハワイ語でʻaʻahuと呼んでください。
なぜなら、「衣装」だと英語で言う、「コスチューム」に近いからなんです。
では、「衣装」や「コスチューム」のニュアンスは、言うもがなですが、まさに演劇や舞台での着飾るもの、何かに扮するための衣服なんですね。
もう少しわかりやすく言えば、ハロウィンできる、仮装が「衣装」や「コスチューム」と言うニュアンスを含みがちなんです。特に「コスチューム」と言うと、まさに「仮装」になってしまいます。
「フラのコスチューム」「フラの衣装」と言う言い回しは、日本でいう「相撲の衣装」「相撲のコスチューム」「巫女さんの衣装」「巫女さんのコスチューム」と言った言い回しになるんです。
もし、日本語で言うのであれば、「装束」と言った方があっているかと思います。
ちなみにʻaʻahuの意味は、ʻaという意味は、「あ」という音から連想するに、「指し示すもの」「生きているという状態(生命が宿っている、魂が宿っている)」「赤」「溶岩(ペレ)」「血」などなど色々な意味があります。
そしてʻahuですが普通なら「纏うもの」「自分を結ぶもの」などの意味があります。
つまり、ʻaʻahuとはまさに、「魂が宿った自分と(神)を結ぶ(まとう)もの」なわけです。
フラは古来、舞台に上がり、「役を演じる」ものではなく、自然の中で「神になる」ものでした。
だから、まさに、フラにおけるʻaʻahuは「衣装」でも「コスチューム」でもないんです。
ちなみに、ハワイでは、自分の道具全てに名前をつける風習があります。
全てのものに魂が宿るので当然、名前をつけて、さらにそれをしまうものまで特別に用意します。
当然、フラで使うものも同じです。本来なら、たとえ、練習用のパウであっても、名前をつけ、さらにお家を用意するんです。
フラをやっている人もそうでない人も、もう一度、自分の身の回りのものを見て見てください。
名前をつけられないほど、ものにあふれていませんか?心を込めて愛せるものだけ身の回りにおいていますか?
かくいう僕も、引越しの最中でものすごい反省しまくりですが。やっぱり、大切ものが少しあればいいんです。
名前がつけられて覚えられる程度が丁度良いんだと思いました。
ちなみに、ハロウィーンが近づいてきているので、今日のテーマを踏まえた上で、是非皆さんに、絶対にやってはいけない、仮装を紹介します。
まがり間違えても 絶対に絶対に、ネイティアメリカンの格好や
フラのこんな格好をしないでください。
つまり、民族の装束や伝統文化に基づいた衣服は「コスチューム」ではないと言った見解なのです。
これをしていると、その現地の人たちは侮辱されていると思うわけです。なので、ネイティブアメリカンやハワイアンの格好だけでなく、世界中いろんな民族やその装束がありますが、それをハロウィンでするのは是非控えていただきたいと思うのです。みんなの衣服には深い意味があるんです、なぜ鳥の羽を使うのか、なぜこの色なのか、なぜこのようなスタイルなのか、全てに意味があるんです。それは「仮装」ではなく、「神(自然)と自分を結ぶ」大切な役割があるんです。
ちなみに、アメリカでは毎年、問題になります。
どうか、これを読んでいただいた、皆さんに良識があることを、ハワイから愛を込めて。