そんなわけで(9月某日)、故宮博物院のベンチでPPMさんが戻ってくるのを待っているピナコラです。
もうね、あんまり現れないので、
業を煮やし、ポリースボックスまで様子見。
いや、いないのはわかっていたけども。だってさ、さっきあたしの前を通ってどっかに行ったからね。気がつかない間に戻っていないかなー。いなかった。
ポリースにマイハズバンドがiPhone無くしちゃって、探しに行ったハズバンドもiPhoneもどこにも見つからないんだけど。。。
(まさかの神隠し⁉︎)
大雑把な英語で言ってみたものの、
あんたの名前と旦那の名前をそこに書いて、そっちのソファーに座って待ってなさい。
そしてポリースはどこかに電話すると、しばらくして片言の日本語を話す女の人がやってきて、結局のところは無くしたiPhoneが届けられればここにくるから。。。
ということで、すごすご退散。
まあね、優しかったですよ。
ポリースもその女の人も。
観察系のPPMさんが後から言うことにゃ、ポリースのデスクの上に、布巾の上に伏せられた、一人分のポットと湯のみのお茶セットがあったとかw。
さすがですなあ、一人一急須。
流石のお茶の国。。。
って、今は感心している場合ではないな。
再びベンチに戻って、PPMを待つ。
どうなってんの???
どうなったと思います???
今ここでこんなことを申し述べているということは、ちゃんと戻ってきたということですよね。
して?それはどんな方法で??
係りの人と目の前を通り過ぎてから幾星霜。やっと戻ってきたPPM。もうね二度と会えないかと思った〜(やや大げさw)。
では、順を追ってみましょう。
PPMさん、交番に行ったあとに、再びインフォメーションの人が呼ばれ(←一緒に前を通り過ぎた人)
「どこのタクシーで来ましたか?」
そんなの知らんがな〜。
だって着いたばかりなんだもん。
「黄色のタクシー。。。」とPPM。
みんな〜よく聞いてね。台北に行ったことのある方ならご存知のことと思いますが、台湾のタクシー。。。全部黄色🚕!ww
(いやあ、それくらいあたしにだってわかってたよ。タクシー全部イエローなんだ〜、と思いながら運転手さんの名前を見るともなしに見ていたんだから。ま、しかし運転手さんの名前よりは、タクシー会社のブランドを覚えておかなくてはならないというのが今回の台北旅の教訓なのであります)
「ああ、タクシーはどれも黄色なんですよ」
そうしてインフォメーションのその方は、小部屋にPPMを誘導し、タクシー降車場にある防犯カメラをつぶさにリプレイ。なんと!わしらがタクシーから降りた映像を確認し、そのタクシーを特定し、タクシー会社にお電話してくれたのであります。
マジで⁉︎
そこまでしてくれる⁉︎
すると。。。
するとです。
そのタクシーはわたしらが降りたあと、すぐに博物院からのお客さんを乗せた。
そうして(多分)そのお客さんが座席に落ちていたスマホを、はけーん!!!
あああ、台湾の方、いい人揃い。
タクシーの運転手さんはあたしたちが空港から乗ったのがわかっていたので、わざわざ空港警察署に届けてくださったのであります。
本当にありがたかった。
台湾ってどんなところ?
そりゃ親日と言われているかもしれないけれど、戦争時代は日本が統治といえば聞こえがいいが、要は侵略、していたところですよね。そこに人がいたら、反日の人かもしんないじゃないですか。
なんかね、日本の人たちと同じ。
なにかが落ちていたらちゃんと届けるというのは、あたしたちのアイデンティティーみたいなもので(今は違うかもしれないけれども)、道に1000円落ちていたら多分あたしはもらっちゃうかもしれないけれど、スマホが落ちていたら、それは届けるよね。だってぜーーったい困っているものね。やったラッキー!使いまくろう!と思うような人は、あまり日本の人にはいないと思う。
(え?いる?)
そのインフォメーションの人は警察署に連絡してくれ、あたしたちに空港警察の住所を書いた紙をくれて、さらにわざわざタクシーを呼んでくれて、この紙を渡せば良いからと励ましてくれた。
深く深く感謝申し上げます。
ここに来た最初は不吉な灰色の鳥がチラついていたが、今ここに幸せの白鳥王子か現れた。
そうして思った。
全然台湾に慣れていなくて、ついサンキューとか言っちゃうんだけど、旅先の言葉で挨拶とお礼の言葉くらいちゃんと言えるようにしておかないとダメね。
ケーシー高峰じゃあるまいしw
「謝謝」なんて、
普段は言わないもんね。練習しなくちゃ。
そして空港警察署。
松山空港の隣にある。
ここの受付のポリースも基本、日本語はもちろん英語もそんなにわからない。
まあね、普通に日本の警察だって英語とか話せる人はそんなにいないよね。ここに行くこと自体そんなにないと思いますので、たいしたお役立ち情報にはなりませんけどね。
しかしですね、空港だけあってたっしょーは分かるのでありましょうか?
だってPPMさんってば
受付の警官さんにむかって
「ワタ〜シノ、ナマ〜エハ〜、ゲ〜ン・◯オーキ〜(←本名)デ〜ス」
。。。。。
。。。。。
???
「ワタ〜シノ、ナマ〜エハ〜」??
ご主人、ちょっとなに言ってんのかしら。まるで、その、外国の〜ヒト〜がいうみたいな自己紹介になっておりまして、あたしゃ最初冗談かと思ったざんすよ。
「ワタ〜シニ、デンワシテ、ク〜ダサ〜イ、ドゾヨロシク」って昔のCMにあったな。
面白いから、遠巻きに傍観ww。
当然通じません。当たり前ww。
そのうちにどこからか女性がやってきて
紆余曲折。
やっとスマホが戻ってきた。
は〜、旅行第一日目からエライ騒動。
終わり良ければすべて良し。
(まだ旅は始まったばかりだけども)
で?
なんでスマをホタクシーに忘れたかって?
空港から乗ったタクシー
「故宮博物院まで」と日本語で言ったって当然通じない。だもんで、PPMさん、バッグからガイドブックを引っ張り出して漢字で書いてある行き先を指さした。その時に一緒にスマホも出てきちゃったから、ガイドブックを開く時にそこらにひょいと置いた。
という次第。
日本語で言っても発音が違いますけれど、台湾の人だから漢字ならちゃんとわかってもらえるわけ。
「コーキユーウ、ハークブーツイーン」って言っても通じませんからねー。