本気にならないと治らない | Having FUN Workingdog Training

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ドッグトレーニングのことなど綴っています

先日の練習会でのこと。

他の子のレッスン中は待機の練習をしましょうということにした。


(まだまだ待機練習中のパートナー犬。身体の力は抜けてきたけど頭の中は過活動中。目と耳が何かに夢中。)


参加された犬たちは普段はプライベートレッスンなので、待機は飼主さんが私と話しをする時かマテの練習をする時だけ。

しかしこの日は、レッスン中にご褒美に遊びを入れるなど、いつも自分がやっている楽しい光景が目の前で他のコによって繰り広げられる。


これに耐えきれなくて待機中のコットから降りようとしたり、鼻鳴きをして騒いでいたBくんの飼主さんが帰宅してお母様にその時の様子をお話ししたそうです。

「いったいBは何がしたかったの?」と聞かれて、

「たぶん…(他のコのレッスンに)乱入したかったんだと思う」と答えた。

お母様は「(あなたが)レッスン中に乱入してくる子がいたらどう思う?」と。


このお話しを聞いて、もしかして人間の子どもなら親はものすごく恥ずかしい思いをして、きちんとしなきゃと思うことだと思います。

しかし犬だと鳴いたり騒いだりしても(例えばカフェなどで吠える動き回るなど)そんなものだと許されてしまうのではないかと。

(もちろんBくんの飼主さんは許すような方ではなくどうにかしなければと真剣に考える方です)


ドッグスポーツの場だともしかしたら「やりたい」という気持ちの現れで、意欲的と間違った解釈もあるのではないかと。


実は私も1年ほど前にBくんの飼主さんと同じ経験をしました。

とある練習会に参加させていただいたときでした。


先住犬がいた頃はケージの扉を開けていても大人しく待機ができてたのですが、その日他の子のレッスンに夢中になって今にも乱入しそうになっていました。

声をかけてもオヤツをあげてもそちらに集中して意思の疎通ができませんでした。

継続した練習ができてなかった。

そして、他の子のレッスンなどを見せて騒いだり面倒なことになるのを防ぎ、車待機にすることで楽してた。


問題に気づいていながら気づかないふりをした。


その経験から、レッスンにも待機を積極的に取り入れることにした。


自分の経験も含めて、恥ずかしい思いをして本気になれば本気で対処する。

待機は、トレーニングができてしまう意欲的な犬や繊細さを逆手にとった行動をしやすい犬させてしまう人にとって意外と問題が多い。

そして盲点でもある。

盲点は問題が明らかになり飼主がそこに目を向かなければ気づかない。

つまり本気にならないと治らないということ。


パートナー犬もBくんも練習あるのみ。

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