似て非なるもの | Having FUN Workingdog Training

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ドッグトレーニングのことなど綴っています

ノーズワークの臭源を見つけたときに犬が取るべき行動、アラートの形をインディケーションという。


インディケーションの形は、ノーズワークであれば臭源に鼻をつける方法や臭源を見つめる方法が一般的。



私は臭源を見つめて座るというインディケーションをパートナー犬に教えている。


以前、ノーズワークオンラインセミナーで、2種類のインディケーションの練習動画を紹介された。

どちらもインディケーションなのだが、一方はなんとなくノーズワークのためのインディケーションとしては違和感を感じた。

下の動画は違和感を感じたインディケーションのやり方です。

パートナー犬とやってみました。



床にペットボトルの蓋の中にオヤツを入れた状態で提示して、犬がそれを見ていたら蓋を開けてオヤツを与える。

次に蓋を見つめていたら、上からオヤツを与える。


次の動画はパートナー犬に教えているインディケーションの形です。

臭源としてはKongを使用しています。




見つめていることに変わりはないのですが、臭源がアロマ臭またはKongと独特の匂いであるものと、特定の匂いを持たない物品であること。

物品に匂いを設定しているとしたら、「人の匂い」であるなら納得がいく。


先日、タイムリーにも海外のディテクションドッグのトレーナーからその疑問に答えが返ってきた。


違和感があると思ってたインディケーションの動画は、トラッキングやトレーリングなど動物や人の匂いをたどるためのトレーニングであるということ。

ノーズワークのような探知犬には使用しないという。

主に足跡追跡を目的としているので、インディケーションも床に近い状態でよい。

なおかつ、物品は人や動物の足跡の匂いになるので、地面に鼻をつける状態で匂いを嗅ぐことを犬に教えていく。


一方、ノーズワークは特定のアロマやKongの浮遊臭をキャッチするように育てていく。

犬の鼻より高い位置にある臭源も見つける必要がある。


これによってトレーニングの過程も変わってくるし、目標も変わってくる。


同じようでも目的が違えばトレーニングの進め方も変わるということです。

逆に言えば、トレーニングの進め方によって全く違う方向へ進んでしまうということです。


トレーニングのプランは常に目標に向かって緻密にたてる必要がある。

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