ブリーディングとは。 | Having FUN Workingdog Training

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ドッグトレーニングのことなど綴っています

私は犬と競技をやっていますが、その犬はボーダーコリーという種類です。


最近ではミックス犬が流行っていたり、保護犬を迎える人も多いです。

それはそれで良いことだと思います。


ではなぜ純血種が存在するのでしょうか?


ボーダーコリーは、牧羊作業犬として改良を重ねて繁殖されてきました。



先代パートナー犬が初めて牧羊犬講習で羊を追った日のことは鮮明に覚えている。

彼は羊の方へ走っていくと羊の向こう側に回り込み羊たちはまとまって彼に押されるようにハンドラーの元へ連れて来られた。

一頭も残さず散らかすこともなく静かに連れてきた。

あまりの美しい作業に鳥肌が立った。

これがボーダーコリーという犬種に組み込まれたDNAだ。


ちなみに初代パートナー犬はジャックラッセルテリアだが、彼に与えられた能力はネズミやアナグマなど暗い穴に入り込み捕まえて狩るという勇猛果敢さだった。

救助犬の捜索訓練でも、瓦礫の隙間を見つけると果敢にサッと入って救助対象者を見つけることができた。


このような作業は他の犬種では難しい。


犬種は本来仕事のパートナーとしてそれに見合った能力を繁殖を重ねることで作り出されてきた。

その歴史を決して忘れてはいけない。


我がパートナー犬とは現在、FCI Obedience という競技に挑戦している。

FCIの競技に参加するにはFCIに加入している国や認可された血統証が必要になります。


血統証に関しては、紙切れ一枚ではありますがその紙切れ一枚に繁殖者の思いやこだわり、その犬種に関わる情熱や長い繁殖の歴史が詰まっています。

いわゆる職人の技の証明のようなもの。


日本にも日本犬の歴史があるように、世界では必要とされてきた犬の能力が脈々と受け継がれ切磋琢磨されてきています。


その原石を磨いていくトレーニングは本当に楽しいし人も犬も豊かになる。


磨く過程である程度の強さがなければ壊れてしまうので、犬を迎える際に身体の強さや骨格のバランスの強さ、精神的な強さは両親を含めて多角的に判断材料となる。

作業への向き不向きもある程度、ブリーディングから想定できる。


ブリーディングとはそういうこと。

脈々と受け継がれた血統は、揺るぎない信頼でもある。


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