今日はレッスンの日でした。
ダンベルの持来に取り組んでいるBくん。
なかなか難しい局面にいます。
ダンベルは持ってくることができるようになってきたのですが、開いた手に持って来させようとするとオヤツを持っている手に来てしまう。
それがダメなら飼主さまのお腹や足に押し付けてくる。
一見するといい感じにも見えるので飼主さまは迷ってしまう。
でも、手に持ってこさせると決めたなら手に持ってこさせないと、全て犬がやりたいようになってしまう。
つまり「ここでOKでしょ?オヤツを早くくれよ!」ってなる。
手に持ってきたときにもBくんが落としてしまうとせっかくできそうだったのにって思うとついパッと手を差し出して支えてしまう。
Bくんはいつも飼主さまがダンベルをいそいそと支えてくれることをちゃんと学習しているので、「ママ、ちゃんと持ってよ!」って文句言ってました。
ダンベルを拾い上げて手に持ってくることはBくんのお仕事です。
Bくんが大切に運んでハンドラーがうっかり落とさないように注意深く手渡す必要があります。
犬にきちんと仕事をしてもらうためには、こちらが助けてばかりでは成長しないのです。
私が代わってやってみるとちゃんと持ってきて手にしっかりと押し付けてきました。
Bくんはちゃんとわかっています。
ただ、飼主さまだと「ママ、ちゃんと持って!」って言ってるだけ。
ちゃんと持つのはBくんです!
そこが伝えられるとまた一つ犬と心の会話ができるようになります。
乗り越えるべき壁の登り方は教えることはできますが、踏ん張りはその人自身で力の入れ加減を知るしかない。
乗り越えたらまた違う景色が見れる。
楽しみです。