20年ほど前、最初の犬のJRTとアジリティーに挑戦した。
競技会ではいつも元気にバー1本跳んだら脱走を重ねてた。
今なら何をどうしたらいいかわかるけど、その頃は闇雲に競技会に出てなんとか慣れさせようとしてた。これはなんの意味もない。
同時に関係性を構築するために、服従訓練(オビディエンス)をコツコツと重ねていた。
その頃、よく言われた言葉があった。
「オビなんかやってるからアジができないんだよ」
「アジとオビは違う」
ある時をきっかけにオビとアジがリンクして結果がではじめた。
すると、急に「やっぱり、ちゃんと基礎ができてると違うなぁ」と言われるようになる。
今は、全てのドッグスポーツにおいて「オビディエンス」は必須と言われている。
その意味は、「言うことを聞く犬」にするという単純な結果論ではない。
こちらの意図を理解して「行動できる犬」にすることだ。
その基礎を作るためのポジティブな訓練が必要とされている。
数十年かけて日本のドッグスポーツ界もヨーロッパや海外の大会で結果を残せるようになってきている。
それは、ドッグスポーツにかかわる人たちの最先端を受け入れ自分のものにしてきた努力の結果でもある。
ドッグスポーツは常に新しいルールによって進化している。近年そのルールは犬の福祉や愛護に敏感だ。
トレーニングの方法を常にアップデートしていかなければ、ルールに沿って犬を育てることもできない。
しかし、新しいことを学ぶのは本当に楽しい。
毎日が楽しい。