ダライ・ラマ14世のパブリックスピーキングに行ってきました | オーストラリアで気づいたこと・好きな事

オーストラリアで気づいたこと・好きな事

シドニーから毎日の気づきや好きな事を。昨年出会ったタロットセラピーやレイキも紹介していきます♪ケアンズ7年シドニー3年のオーストラリア在住10年目の思いを言葉に。

6月16日(日)午後1時半よりシドニーエンターテイメントセンターにて


ダライ・ラマ14世のパブリックスピーキング(公開法話)がありました。


予想していましたがかなりの人。


チベットやブータンの民族服の方もたくさん。


えんじ色と黄色の僧侶もたくさん。


オーストラリア人でも僧侶カラーの服を着ている人も多く


きれいな色がたくさん集まっていました。


入口のボディガードの人数・ボディチェックも半端なく


私が持っていた水筒も何度もたたいて中の音を


確かめたりされました。武器チェックですね。


席へたどり着き見てみるとやっぱり広い!


10万人が入れる施設だそうです。


photo:02
かなり広い

ステージの上の垂れ幕には大きく

We are all the same

Physically

Mentality

Emotionaly

と書いてありました。

そして最初にチベットの楽器による弾き語りをする

歌手の演奏。この方がすごかったのです。

名前をうっかり聞き逃したのですが

もう、魂を揺さぶられる歌という感じ。

マントラを一緒に歌おうと、オームからいくつか

教えてもらいみんなで歌って楽しかったのですが

彼のソロのときの波動の強さに涙が止まらなくなってしまいました。

一人で行っていてまだ周りは明るいので

ごまかすのにかなり苦労(笑)

愛ですねー。どうしようかと四苦八苦しているときに

前の席のはじにやはり一人で来ているオージーの仏教徒の方が

いらっしゃったのですがその方も涙が止まらない様子でびっくり。

歌手は誰だったのでしょうか、男性でした。調べてみよう。

2曲目のヒマラヤの曲もよかったです。


そしてオーストラリアンチベットカウンシルの女性のお話。

すごいと思うのは、中国に大変な抑圧をされているのに

誰も責めず避難せず「チベットに自由を」という点に

論点が絞られていること。憎む・攻撃するということは全くなし。

さすが仏教。素晴らしいです。

応援したいなと心から思います。


その後オーストラリアの先住民族の代表者の女性のお話。

これも素敵でした。宗教も国も民族も関係なく共感できる

ところを応援したいと思える内容。素晴らしい。

この女性がステージから降りかけたとき

後ろで2,3人に支えられながら僧衣を着た男性が階段で

あがってきました。

も、もしやと思ったらやっぱりダライ・ラマ法王Σ(゚д゚;)

みんなに手を振ったりして登場もかなり気さく。

司会者がみんなに立ち上がるように指示しダライ・ラマ法王を紹介。

立って大拍手をしている中、ダライ・ラマ法王は手で

みんなに座るよう指示(笑)やさしい・・・。



そしてパブリックスピーキングが始まったのですが

なんとラマ様立ってスピーチされます。

お元気そうで本当によかった。

隣に通訳の方がいて、確認したい単語があるとすぐ確認できるように。

でもほぼ英語でお話されたのでまた尊敬。


photo:01
3階からの眺め

確かに遠いですがスクリーンで見られるので問題なしです。

ではパブリックスピーキングの内容を私の解釈で

書いてみますね。

ネガティブな感情について最初お話されていました。


ネガティブな感情は90%自分が作り出すもの。


これは怒り・妬みなど。


それは病気や社会の悪影響などにつながる。


まったくなくすことはできないかもしれないが


最小化する努力はできる。


この努力をすることによって一人ひとりが幸せになり


その家族が幸せになり、たくさんの幸せな家族が


幸せな社会を作ることになる。


宇宙も地球も同じひとつ屋根の下でありこれがOneness.。


国・宗教の違いは関係ない。


貧しさ・ストレスは怒りとなりそれが社会問題になる。


自信と教育に力をいれて底上げしていくことで社会は変わる。


教育で伝えたいことは共感力(Compassion)。


疑いは恐れを生み怒りに変わる。


協力して人間性を作ること、やはり教育が大切。

本当に納得できるお話でした。

温暖化にも触れられていて

サハラ砂漠にソーラーパワーを取り入れる器具を設置し

その電力を都会に流さず、飲料水が足りない場所に

海水を飲料水に変える機械を動かす力に使えばいい。

現在温暖化で北極・南極の氷が溶けているけど

飲料水に変えていけば少しはよくなるのではと

話されていてそれは素敵だなと思いました。

何より、すべて私たちにわかりやすい言葉で

3時間もお話いただいたことに感謝します。

その後のインターネットから来ている子供たちからの

質問に対するお答えもまた興味深いものでした。


質問:生き仏と言われることはどうですか?

答え:私はあなたたちと全く変わらない人間です。


    仏教徒であり生徒でもあります。


    強いて何と言われればインドの言葉のGURU(尊敬すべきリーダー)が


    近いと思います。他の宗教のトップの方々とも話しますが


    何かを信じている方々は付き合いが上手だと感じます。


質問:輪廻転生が実際あるとしたらなぜこんなに人口が増えるのですか?

答え:皆さんの信じる神様へ、コントロールしてくださいと頼んでください。

    (ここで会場が大笑いでした)
    

    仏教の考えでは、人間の数や宇宙の広さに制限はないといわれています。


    なので他の星から転生してくる人もいるだろうし、地球から今度は


    他の星へ転生する方もいると思います。


    私たちは旅行者のようなものです。


質問:災害や事件や汚染などがはびこるこの社会で私個人として何をしたらいいのか?

答え:すべては個人からです。

  
    変えてくれるのは環境や政治ではありません。


    国連でも一人ひとりの平和を作れません。


    1人が幸せを感じ、そして家族みんなが幸せになり、その家族が1000家族、


    10000家族と増えていくことで大きな社会になり、幸せな国、


    そして幸せな家族になります。


    1人1人が平和・よりよい世界への責任を持ってください。


    共感力を教育することが重要です。


    周りの人の気持ちを共感できる市を作るために市長は連携を取るといいです。


    教育者・先生の育成も非常に大事です。


質問:なぜこの世界に私はいるのか?

答え: それは神のみぞしることです(会場大笑い)。
  

    仏教の考えでは、この世界での経験を分かち合うためと言われています。


    他の人に迷惑をかけずハッピーパーソンとして生きることが大切です。


    喜びについては2種類あります。


    その時だけのものと永久に続くものです。


質問:死への恐怖があります。どうしたらいいですか?

答え:遅かれ早かれ人は死ぬものです。


    未練・後悔があると恐怖になりますが、


    今の人生を意味あるものにする・コントロールすることができれば良いと思います。


    許すということは怒りを手放すことであり、なんでも罪を許すことではありません。
 

    自分の生き方をコントロールしてください。


質問:今の世界に希望はあるのか?

答え現在世界的に色々出てきているネガティブな状況については


    首脳が集まり話し合う必要があります。


    言えることは愛をもって考えることが大切ということです。


    憎しみの反対は愛です。

※すべての翻訳と解釈は私の個人的なものになりますので
間違っていたらそれはそれでお許しください。


質疑応答も素晴らしい時間でした。

最後に司会の男性と、同時手話通訳をされていた女性が

ダライ・ラマ法王に白い布を首にかけてもらい

拍手で終わり。

愛にあふれた会場でした。


帰りにちょうどダライ・ラマ法王の車が出るところだったらしく

友人に電話で教えてもらい見送ることができました。

本当に素敵なお話を聞かせていただき感謝でした。


そしてダーリングハーバーの大きな公演に差し掛かったところ

イベントステージが出ていて大きな垂れ幕に

Gathering for Tibetと書いてあります。

僧侶も含めかなりの人が集まっているので

もしやと思い近づくとダライ・ラマ法王登場。
 

photo:03
今回は先ほどの会場より大きく見ることができました(笑)

しばらくお話を聞いて幸せな気持ちで帰りました。



聞いたお話はやはりと再確認することも多く

非常に勉強になりました。

1人1人が周りにやさしくすることで自分も周りもハッピーになれる。

なんて素敵なことなんだろう。



今回のテーマ「Beyond Religion」(宗教を超えて)、

とても共感できます。

それは仏教の考え方だから、キリスト教だからと言うのではなく

良いところを取り入れて生きていくのが今の現代に合っているように

感じました。



うちの実家は神道の教会で素晴らしい教えもありますが、

それとは別に仏教の教えも素晴らしいと思いますし

祝詞以外にも般若心経も大好きです。


マザーテレサの言葉にもありましたが

すべては自分の中のこと。

周りではなく自分なんですね。

これからの目指していくところがまたはっきりした気がしました。

そして私の修行は続きます。


9回目の来豪ということで驚きましたが

どうぞまた来てお話を聞かせていただきたいです。

ダライ・ラマ法王にたくさんの愛と感謝を送ります。

ありがとうございました。