トルコ語と日本語の似ている所
トルコ語と日本語、基本的なところから言えば まず 語順が 似てますよね.
その次と言うと <膠着語>の 由来にもなった、接辞が ぞろぞろくっつけられていくところでしょうか. この<膠着>は いろんな品詞に 起こりますけど、動詞が 一番 特徴的かなと思います.
görmek という動詞を例にとると・・・
gör-ün-ebil-ecek-tir や gör-üş-me-meli-ydi-k と言った具合.
動詞の語幹に 時制のほか、catı(受動、使役、相互、再帰)、kip(条件、義務、願望、可能)、否定、人称などの接辞が ぞろぞろ くっついて一語を 形作ります. 時制は 2つまでつなげられます. しかも くっつく順番には 一応 規則が あるんですよね.
日本語でも 同じようなことが 起こります.
見-させられ-てい-なかっ-た-だろう、見る-べき-では-なかった-かも-しれない-です-ね
日本語の場合も、動詞の語幹に 時制や否定、ヴォイス(可能、使役、受動)、アスペクト(継続、開始、終了)、それにモダリティと呼ばれる話し手の判断や感情を示す接辞が ずらずら繋がります. 日本語の場合も その順番には 一定の規則が ありますね.
相違という点で言えば、一番大きいのは 日本語には 人称や複数の接辞がないことでしょうか. これは 接辞の違いというよりは 言語そのものの相違というべきでしょうけど. あと、日本語は 分かち書きされないので、どこまでが <動詞+接辞>なのか はっきりしない・・・というのもあったりします.
一応 トルコ語の主な çatı と kip を書いておきます. 学者さんによっても 違いがあると 思いますが.()内の訳語は 私が仮に訳したものです.
Edilgen Çatı(受動態)
Ettirgen Çatı(使役態)
İşteş Çatı(相互態)
Dönüşlü Çatı(再帰態)
Koşul Kipi (条件法)
Gereklik Kipi(義務法)
Dilek Kipi(願望法)
Yeterlilik Kipi(可能法)
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(屋内の喫煙が禁止されましたから 屋外で 吸うしかないんですが)
