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"Muhteşem Yüzyıl" は?

毎週水曜日は ドラマ "Muhteşem Yüzyıl" の放送日なんですが、今週は なぜか 新規の放送がなく、過去のの回の場面を放送して 終わったみたいです. 今週は 本来なら 第100話だったんですが、もったいつけてるんでしょうか^^;. 実は このドラマの主人公のスレイマン大帝(Kanuni Sultan Süleyman)は 在世期間のかなりの部分を 遠征に費やしたスルタンだそうなんですが、ドラマでは ハレムにばかり 拘っていてけしからんと 某国の首相が 憤慨しているとか. それもあって 夏前には終了・・・という話が 出てたと思うんですが、どういうわけか 秋も継続ということに なったようです. もともと、このドラマ、スレイマンが主人公というより 后である ヒュッレムと ハレムの方が 主役であり 表舞台であるような感じですから、ハレムが 中心になるのは おかしな話では ありません.

せっかくなので、ここで このドラマの 100話分の あらすじを 書いてみたいと思います(^_^).

主な登場人物
Suleyman (Kanuni Sultan Süleyman): オスマン朝最盛期を もたらしたスルタン. 遠征に明け暮れたとされる. ヨーロッパでは Suleyman the Magnificent などと 呼ばれるが、トルコでは 立法者(kanuni)として知られる.
Hürrem (Hürrem Haseki Sultan): 現在のポーランドのルテニヤという町が タタール人に襲撃され、その町に住んでいた Alexandra(ヨーロッパでは Roxana と 呼ばれることが多い)という名の若い女性が 彼らに連れ去られ、奴隷として イスタンブルのスルタンに献上されます. またたくまに スルタン・スレイマンの寵愛を得、ハレムで 権勢を拡大していきます. 彼女には スレイマンとの間に 5人の子供が いました. 長男の Mehmed、長女の Mihrimah、第3子以降は 男の子で Selim、Bayezid、Cihangir. ちなみに ヒュッレムという名は イスラムに改宗した際に スレイマンにもらった名前です.
Mahidevran: スレイマンが王子時代、マニサで 第一王子 Mustafa を 産んでいる. ヒュッレムとは 長年 敵同士.
Hatice: スレイマンの妹. 大宰相 İbrahim paşa の妻.
Nigar: 当初は ハレムで "kalfa(女たちの監督役)" を していたが、イブラヒム の愛人となり 波乱の人生を歩む.
Sümbül Ağa: 宦官. シリア出身の実在の人物らしい.
Şah-ı Huban: Hatice の姉. イブラヒムの後大宰相になった Lütfi paşa の妻.
Matrakçı Nasuh efendi:画家で スレイマンの忠実な臣下.
Malkoçoğlu Bali bey: スレイマンの側近.
Rüstem paşa: 数少ない ヒュッレムの味方.

16世紀、日本で言えば信長の時代のお話.
物語は スレイマンの父スルタン・セリム(セリム1世)が死去し、スレイマンが 新しいスルタンとなるところから 始まります. 相前後して ルテニヤでは Alexandra が拉致され イスタンブルに 連れてこられます. スレイマンは ハンガリーや ロドス島など 遠征に明け暮れる. ヒュッレムは よく彼に手紙を書いたそうです.

ヒュッレムが ハレムに来た頃、ハレムの最高権力者は スレイマンの母后と第一王子ムスタファの母マーヒデヴランでしたが、時を経るにつれ ヒュッレムの力が大きくなり、そのうちに 母后は死去してしまいます. 当時、王子は 一定の年齢に達すると、地方の長官(sancak)として赴任するならわしで、赴任地には 母親が ついていくものだったらしいです. そういうわけで、マーヒデヴランも 息子のマニサ赴任に 同行して イスタンブルから 去り、ヒュッレムの敵が また一人減ります. ところが 世の中そううまくは いかないもの. かつては ヒュッレムの友達であった ハティジェが シャーフバンと 組んで 今では ヒュッレムの最大の敵になっています.

当初は イブラヒム・パシャの後ろ盾もあり ムスタファが スレイマンの最有力後継者と みなされていましたが、マニサに 赴任して後は スレイマンの疑惑を招く行為が 目立つようになり、イブラヒム・パシャが死去したこともあって 徐々に 後継者候補レースから 脱落していきます.
長女 ミフリマは マルコチオールに 心を寄せてましたが、彼には その気がありません. 一方、ヒュッレムは リュステム・パシャと ミフリマを 結婚させ、リュステムの地位を強化することで 自分の勢力を 強めようとします. ミフリマは 不承不承 彼と結婚、一子をもうけます.

一方で、ヒュッレムの長子 メフメッドにも 地方長官赴任が 近づいています. スレイマンは メフメッドだけでなく セリムと バイェズィッドも それぞれ 別の土地に 赴任させることを決めました. メフメッドは アマスヤに 赴任することになりました. となると、ヒュッレムも アマスヤに 住むことになるんでしょうか? アマスヤは 重要ではあるが、首都からは遠い土地. そんなことになれば 宮殿の支配は イスタンブルに残る ハティジェとシャーフバンの 思うがまま、それは ヒュッレムにとって 致命傷に なりかねません. さて、ヒュッレムの打開策は?


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