まず、四神から. 四神と言われても ピンとこない人の方が 多いでしょうが、歴史や考古学に 興味をお持ちの方なら 高松塚古墳の 青龍、白虎、玄武などの壁画のことを ご存知かもしれません. これらは、古代中国で それぞれ 東南西北の方位を 司るとされる霊獣のことです. 青龍(東)、朱雀(南)、白虎(西)、玄武(北). ちなみに 玄武というのは わかりにくいんですが、うみへび座辺りの星を神格化したものだそうで 亀や蛇の姿で 描かれたりするようです. そのへんの詳しい話は ま、本論には 関係ないので 深くは 考えないことにします. 要するに 東-青、南-赤、西-白、北-黒 という風に 方位と色が 関連付けられていたと 考えてください.
平安神宮のサイトの四神の図
さて、ここからが本題なんですが、トルコの北には 黒海と呼ばれる海が あります. トルコ語でも Karadeniz (黒い海)です. ま、これだけなら たまたま 北-黒と 一致しただけ、なんということはないんですが、トルコの西には 実は 白い海(Akdeniz)が あります、地中海のことです. トルコでは 西岸地域を エーゲ海地方、南岸地域を 地中海地方と呼んだりしますので、地中海は トルコの南じゃないかと お考えの方も おられるかもしれませんが、エーゲ海というのは 地中海の一部ですので トルコの西に 地中海がある・・・というのは 間違いではありません.
Wikipedia 地中海
正確には、西をジブラルタル海峡で大西洋と接し、東はダーダネルス海峡とボスポラス海峡を挟んでマルマラ海と黒海につながる海をいう。マルマラ海を地中海に含めることもあるが、黒海を含めることはしない。
さて、ここから 少し苦しくなるんですが、トルコの南に目をやると アラビア半島の西に 紅海という海があります. トルコ語でも Kızıldeniz(赤い海)です. トルコの東には カスピ海などを除いて 海はないので Mavideniz(青い海)は ありません.
ここまで 一致すると、四神と 関係があるんじゃないかと 考えたくなりませんか? トルコ人の祖先は かつて 中国と接する地域に 住んでいたようなので、中国人から 四神の概念を 受け継いでいても おかしくは ありませんね. 資料的に そういう証拠があるのかないのか 存じませんが・・・. 黒海や紅海について、「実際に 海が そういう色をしてるんじゃないか」という観点で 議論されたりしたことも あるようですが、それよりは 四神説の方が はるかに 信憑性が高いと 思いますが さて・・・.
地中海に浮かぶヨット(Bodrum)
