メリケは、おばのソンギュルの馬車で 村の水汲み場を 通りかかった.水が飲みたくなって 馬車から降りようとしたとき 花で作った冠を 見つけた. それを手に取り 頭に載せようとしたとき、ユセフと 顔を見合わせた. その花の冠は ユスフが 愛する娘のために 作ったものだった. 二人が見つめあっているとき、メリケの父親が 娘と結婚させることを約束したヒュセインという男が 通りがかり、二人の近い関係を知った. ヒュセインは かっとして ユスフを 殴り、喧嘩が始まった. ソンギュルは メリケの手を引いて 喧嘩から遠ざけた.
ヒュセインは この一件があってから すぐに 結婚しようと行動を起こし始めた. 父親を連れて メリケの家を訪れた. メリケへの贈り物として 金の鏡を持ってきた、しかし メリケの目は 花の冠から そらされることはなかった.
ある日、メリケが 川のほとりで ユスフと話をしていたとき、ヒュセインの友達の一人が これを見て ヒュセインに 連絡した. ヒュセインは 娘の父親に どうなってるのかと詰め寄った. 一方メリケは、自分が 夢に見続けてきた男性は ヒュセインでなく ユスフだと 感じていた. ヒュセインは メリケの気持ちを つなぎとめようと 贈り物を 贈り続けた. 最後の贈り物は 金の鳥かごに入ったビュルビュルだった. それにも メリケは 関心を示さなかった. 彼女は 自分自身、鳥かごに入れられたビュルビュルのように 感じていた.
ヒュセインは もうメリケを自分の家に 連れて行く潮時だと考え、娘をさらって 自分の家に連れて行った. しかし メリケは 病気になり、日ごとにやつれていった. これには ヒュセインの父親も 嫁にするのは 無理だと思った. しかし ヒュセインは 後にひかなかった.
私のビュルビュルは 金の鳥かごで (ルメリ地方の民謡)
私のビュルビュルは 金の鳥かごで
ゆるやかに 鳴いている
鳴かないでくれ ビュルビュル、愛する人が 病気なんだ
あぁ、私は 彼女にとって 何なのか?
彼女のことが 今でも好きだ
お前のことを考えると我慢できない、耐えられない
お前のことを考えると耐えられない、我慢できない
ビュルビュルは 虫に泣き
恋人たちは 恋人に泣く
私は 運命に 逆らえなかった
春になると 涙が流れ出る
お前のことを考えると我慢できない、耐えられない
お前のことを考えると耐えられない、我慢できない
Bülbülüm altın kafeste
Bülbülüm altın kafeste
Öter aheste aheste
Ötme bülbül yârim hasta
Ah neyleyim şu gönlüme
Hasret kaldım sevdiğime
Ben sana dayanamam yârim ben sana katlanamam
Ben sana katlanamam yârim ben sana dayanamam
Bülbülleri hâr ağlatır
Âşıkları yâr ağlatır
Ben feleğe neylemişim
Beni her bahar ağlatır
Ben sana dayanamam yârim ben sana katlanamam
Ben sana katlanamam yârim ben sana dayanamam
※ ビュルビュル: 分類上は スズメ目ヒタキ科の鳥・・・と 言われても ピンとこないと思いますが、要するに いい声で鳴くことで有名な小鳥です. 日本で言えば 鶯に当たるような鳥ですが、ウグイスは スズメ目ウグイス科で 分類上は ちょっと違う種類に 属します.
参考リンク
http://www.topragiz.biz/muzik-41/rumeli-turkuleri-soz-ve-hikayeleri-4098/
Gülay
Erkan Oğur - İsmail H.Demircioğlu
友達の家にあった 大きな古い鳥かご. オウムでも飼っていたんでしょうか.
100年ぐらい前のものらしく、その家に かつてギリシャ人が住んでいたときのものらしい.
