虹のゆきに咲く  姉妹店 -3ページ目

虹のゆきに咲く  姉妹店

虹のゆきに咲くの姉妹店です!
恋愛小説以外も書いていきますのでよろしければお読み下さい!

ハハハハ

面白い

僕の部屋がZ-5だって言ったけど

本当は星空の下が僕の部屋だよ

少し寒いが大したことはない

少しか

まあ、風邪をひく程度だ

ハハハハ

これもいい経験だ

 

セルーシャ

 

どうして僕の名前を君に伝えられなかったのか

でも僕の名前を伝えられなかったのが幸いだ

僕は君の記憶を消し去りたい

それがいいんだよ

運命の魔法にかけられなくてすまなくて良かったからな

空は暗闇

月どころか星さえ存在しない

存在するのは僕の運命だけか

運命から逃れる方法は甲板に留まるだけなのか

しかし僕の心は波のようだ

打ち寄せたり、ひいたり

矛盾する心が僕を支配している

 

 

あなた様

 

あなた様はずるい方です

どうして、私の名前は伝わったはずなのに

あなた様の名前は私に伝わらなかったのでしょう

もしかして意地悪な方なのではないでしょうか

そんなはずはありません

私が意気地無しなのです

 今日の夜は暗闇です私の心と同じです

どうか、あなた様

この暗闇を打ち払っていただけませんか

そうしていただければ

暗闇も満天の星となるでしょう

なぜ、私はあのような男と結婚しないといけないのでしょうか

私がいったい何をしたのでしょうか

 

 

乗船当日

 

おい、セルーシャ

こっちだ

さっさと来い

 

はい

 

腹が減ったぞ

早速、船内で昼食でもとるか

セルーシャ

お前も食べろ

 

いえ、結構です

 

そういえば、船内で最も豪華な二人の部屋を取っておいたぞ

 

嫌です

甲板から飛び降りて私は死にます

 

待て、分かった

 

分かった別々にするから

 

 

夕食だな

俺が支配人に頼んで特別に高級料理を頼んだぞ

 

はい

 

これを食え

 

はい

 

金、金、金

なんでも金だ

 

お前みたいな美しい女も抱けるだろう

 

ハハハハ

 

私は、これ以上お腹に入りませんので

船室でゆっくりさせていただきます

 

いつでも、俺のところに来てもいいぞ

可愛がってやるぞ

ハハハハ

 

 

ああ、気持ち悪い人だから甲板の新鮮な空気を吸いに行こう

 

誰か港から船までのロープをつかんでこっちに来ている

誰だろう

 

 

はあ、やっと着きました

おや、びっくりさせてしまいましたね

 

真冬なのに大丈夫ですか

 

大丈夫です

 

あなたのマフラーが飛んで行きました

寒いから追いかけないと

私のマフラーも飛んで行きました

 

私が行きましょう

大丈夫ですお嬢様のマフラーも取りましたから

 

はい、どうぞ

 

これはあなたのマフラーではないですか

 

嫌ですか

 

いえ、そんなことはありませんが

突然そのような事をされると

 

胸が締め付けられそうです

 

いえ、胸ではなく首をです

 

そのような怖いことを言わないで下さい

 

もちろん、ジョークですよ

 

それでは私のマフラーはどうですか

 

微かにいい香りがしますよ

 

そのような恥ずかしい気持ちにさせないで下さい

 

私のマフラーはどうでしょうか

 

少し汗くさいです

 

さっきロープを渡ってきましたからね

 

やっぱり元にもどしましょうか

 

いえ、今度洗ってきますから

 

僕は洗わないよ

 

いえ、恥ずかしいから止めて下さい

 

だっていい香りだから

 

いや、止めて下さい

 

ほら、いい香りだらけじゃないか

 

男性の方と

もういいです・・・

 

嫌だった

 

いえ、そのような事はありません

 

船室を案内しましょうか

 

僕の部屋だけでもいいですよ

後でゆっくり見て参ります

 

わかりました

 

ここです

Z-5ですね

 

ありがとうございます

 

でも、なぜロープで

 

それ以上は聞かないで下さい

 

はい

 

余計な事を聞いてしまいました

申し訳ありません

それでは、おやすみなさい

 

おやすみ、ゆっくり休んで下さい

 

 

セルーシャ

遅かったな、船内を見て回ったのか

 

はい

 

そういえば、さっきお前と一緒に歩いていた男がいたが

ただの知り合いだろうな

 

はい

 

まあ、いい

 

 

翌日

 

昨日はありがとうございました

 

いえ、大したことないですよ

 

 

おい

お前は誰だ

 

 

知らない方から「お前は誰だ」と言われても

応える義務はありません

 

なんだと

じゃあ、セルーシャと何をしていた

昨日も一緒にいたじゃないか

 

僕は遊戯室の場所を案内していただけですよ

 

何、痛い思いをしたいのか

 

豚が泣いているが大人しくしてやろうか

来い

 

何を言う小僧目が

 

バシ、バシ

 

助けてくれ

 

豚は大人しく寝ておれ

 

クソ、見ておれ

セルーシャ

 

お前に大事な方を紹介したいから

 

ミラーノという高級バーのに行ってこい

行けば案内するように手配してあるから

 

わかりました

 

 

初めまして、セルーシャと申します

 

こちらこそ、グランディーノだよろしくな

 

君を無理に誘って申し訳ない

これも僕の性分なんでね

よくいえば男らしい

悪く言えば強引なんだよ

もう、僕と君は結婚が決まっているんだ

 

いえ私は聞いていません

何をいう、君の父から申し込みがあったんだ

 

なにかの間違いではないのでしょうか

 

君の父の商会と

僕の父と君の父との商会の合併なんだよ

まあ、合併と言っても

お前のグループが子会社みたいなもんだけどな

今日から君は僕の恋人さ

いや、メイドという言葉が適切かな

 

やめて下さい

 

はははは

君の父親から頭を下げてきたんだろ

 

私には関係ないでしょ

 

じゃあ、お前の父親に確認してみろ

 

 

お父様、あの方と結婚しないといけないのでしょうか

 

ああ

 

どうしてでしょうか

 

いろいろ事情があるんだ

 

それは、お父さんの都合ではありませんか

 

そうだな

そういえばグランディーノ様が豪華客船のミゲール号で

近隣の国を1ヶ月にわたり婚前旅行をしたいそうだ

 

嫌です

愛しい方以外の男性とは結婚したくありません

 

申し訳ない、我慢してくれ

 

お父さんもお前の気持ちはわかっているんだ

お父さんのグループの危機で

ミゲール家と合併しないと生きていけないんだ

わかってくれ

 

わかりました

そのかわり、お父様、お部屋は別ですよね

 

いや

 

それだけは許してください

 

わかったグランディーノに頼もう

…折り鶴…


ほら、お母さん



 

どうしたの
あら鶴を折ったのどうして

鶴を1000羽作ると歩けるようになるの
ひとつ作ってみました

明日までに頑張って10羽作ってみます
少しでも動けますように
お母さんどうして泣いているの

なんでもないよ
お母さん食事の準備しなきゃ

ひとつ

ふたつ

みっつ



 

疲れちゃったから、夜続きをしよう
そういえば、静香は明日から新しい学校よ早く寝なさい

はい
お母さん明日から学校でうまくやっていけるかな
大丈夫よ静香、先生に足のことはちゃんと頼んでおいたからね

先生、静香の足はやはり自由に歩くことはできないのでしょうか
そうですね、残念ながら
今までどおり歩行器を使わないと無理でしょう

先生、静香は足は治ると信じているのです
どうすればいいでしょうか

そこは何ともいえません
申し訳ありませんがその辺はご家族で判断されてください


静香・・・・・




…転校…




山路小学校にて

今日から新しい友達ができました


はじめまして
本庄 静香と申します
今日からよろしくお願いします



おい、健一
可愛いじゃねえか

本当だな



俺は山村 健一


 

本庄さんはどこに住んでいるの
山路地区です
実は俺も同じ山路地区なんだよ、一緒に帰ろうか

はい



 

本庄さんはいつもそんなしゃべり方をするの
はい、父がしつけに厳しくて
丁寧にしゃべるようにきつく言われています

そうなんだ

やっぱりおかしいですか
そんなことはないよ、優しい話し方でいいよ

俺なんかしゃべり方が変だって言われて
腹がたったからぶん殴ってやったよ

健一さんは怖い人なのですね

大丈夫だよ
何か嫌なことを言われたりいじめられたら俺に言ってくれ

はい、ありがとうございます

本庄さんは足が不自由だから大変だね
はい、歩くのが辛くて
学校から近いところに引っ越ししてきました

そっか
よし、俺の背中に乗って

いえ、恥ずかしいです

大丈夫だよ、じゃあ座るよ
ほら、背中に乗って大丈夫だから

はい
じゃあ歩くよ
いち・にい・さん
キャ
 

大丈夫だよ
 

はい、重くないですか
そんなことはないよ
 

健一さん、そこの家です
うん、わかった
 

よいしょ

ありがとうございます
ただいま、お母さん
 

優しい友達がおんぶしてくれたの

ほら、この人

おや、あなたかい
大したことじゃないですよ

ありがとうね
ちょっと待って
サイダーを持って帰って
ありがとう、おばちゃん

また、静香と帰ってくれる
いいよ
静香、良かったね
はい

じゃあ、またね



…ひかる…


母さん、飯
ほら
また、ご飯と味噌汁だけかよ
贅沢を言わないの


瀬川先生、怖い
瀬川先生、怖い
怒ったら、怖い

ひかる、今日は病院よ

瀬川先生、怖い
瀬川先生、怖い

大丈夫よ

ダダダダ

母さん二階にかけあがって行ったよ
どうしようか
俺、学校休もうか
そうしてくれる
ああ、母さんだけじゃ無理だろ

おやじも何か手伝えよ
おやじ、また朝から酒飲みやがって

うるせい

健一、お父さんも会社に勤めた時は
お酒も飲まずに真面目に働いていたのよ
いろいろ事情があるの、わかってあげて

誰がわかるか

ひかる兄ちゃん、病院に行くよ

パトカーが来る、こわい
瀬川先生こわい

大丈夫だよ兄ちゃん
病院に行こう

いかない

母さんどうしようか
往診には来てくれないからね



・・・話すること30分・・・



母さん泣かなくていいからな
やっと兄ちゃんが行く気になったから大丈夫だよ



「山村さん」

兄ちゃん呼ばれたよ

瀬川先生こわい
瀬川先生こわい

いくよ

状態が悪いですね
幻覚や幻聴などがありますね
受診を拒否されたはずです

はい

特に今日は状態が悪いので保護室(隔離された部屋)に
一時的に入院しましょう
保護室への入院は同意書が必要です
ケースワーカーが参りますので手続きをお願いします

手続も済ましたので保護室に案内します
ここになります、それでは同意書により保護室にて入院となります
施錠します

ガチャ


ひかる

母さん・・・・

ううう

泣かないでいいよ

母さんも辛いな

あの子が可哀そうで私が悪いの

母さんは何も悪くないよ
元気だして
そうだ、今日はご飯と味噌汁だけだったから
目玉焼きを作ってよ
ほら、母さん帰ろう

今日は入院の準備があるから学校は休むよ
ごめんね

いいよ


翌日

学校に行かないと
お、本庄さん

おはようございます

おはよう
朝も一緒だね
 

健一さんの目の前の家ですから
あ、そうだったんだ

気づかなかったのですか

俺ってたまに気づかないことがあるんだよね
クスクスクス



…タンポポ…


よし、じゃあ今日もおんぶだ
 

ほら、よいしょ
健一さん、ありがとうございます
 

健一さんは優しいですね
そんなことないよ

ヒューヒュー
 

お前達は仲がいいな
うるせえ

ハハハハ

今日は体育があるね、本庄さんは見学になるのかな
おそらくそうだと思います

静香さん、今日は体育だから着替えを手伝ってあげる



 

私も手伝ってあげる

私も

ありがとうございます

よかったね



今日はバレーボールを行う



 

本庄さんは見学をするかな
それとも後ろで頑張ってみる
 

後ろで頑張ります

あ、こっちに玉が来たどうしよう

よし、ほら
本庄さん向こうに投げて
拾ってくれたのですね

ああ
 

ありがとうございます



健一さん、今日はありがとうございます
いいよ

よし、今日もおんぶだね
ありがとうございます

転校してきて、とても不安でした
でも、健一さんが助けてくださって感謝しています

気にしなくていいよ、お隣さんだしな
俺、サッカーしているんだ、ちょっと行ってくるね



 

はい
そういえば、近くにタンポポが咲いていた行ってみよう
 

わあ、綺麗


 

タンポポ積んでいいのかな
可哀そうだから3つまでにしよう
 

1つ目が私
2つ目がお母さん
3つ目が・・・・

お母さん近くの広場でタンポポを積んできました

見せてちょうだい
まあ、かわいいね
 

お母さんに1本あげる
もう1本は私
 

もう1本は・・・・
お母さんはタンポポは吹けば飛ぶのかな

飛ぶに決まってるでしょ

好きになるということはこういう気分なのかな

静香、あなた誰か好きな人いるんじゃない

いえ・・・

健一さん、受け取ってくれるかな

 

本庄さんベンチに座って何をしているの



 

健一さん・・・

どうしたの

タンポポいりませんか

タンポポ・・・・

いらないですよね

いや、実は最近タンポポが流行っているんだ
俺にも頂戴

はい

健一さん、タンポポは吹けば飛ぶのかな

ちょっと貸して

はい



 

ふうー
ほら、飛んだでしょ

はい

半分残ったね

はい

本庄さん残りを吹いてみて

はい
ふうー

どう

はい、飛びました
半分ずつですね

そうだね

あ、おつかい頼まれていたんだった

ありがとう、またね
 

健一さん、今日は外出の許可がおりたのですね

ああ
だいぶ良くなったからね
もうそろそろ退院じゃないのかな
よかったね

はい
私には夢があります

夢って何

後で教えます

 

健一さん、何か大事なことを忘れていませんか

何だったかな

もういいです

ごめん、ごめん
怒ってしまった

いえ
待っています

 

本庄さんがいじめられているところを俺が助けただろ
その後に海に行ったのは覚えているよね

もちろん覚えています

今から、そこの海に行くんだ

病院から遠いのではないですか
おんぶもしてもらっていますから

偶然に病院の近くなんだ

そうなんですね

ああ

 

外の空気はいいですね
透き通っていて心も体も綺麗になるような気がします

そうだよね、入院していると窮屈だから解放感がありますね

はい

もうすぐ着くよ
 

海が少しずつ近づいてきましたね

あの時と同様夕暮れ時か

そうですね
黄金色に輝いています

本庄さん、ここに座ろう

はい

波の音がすぐ近くで聞こえると心地よいね

そうですね
いつまでもこうして健一のそばに寄り添いたいです

 

本庄さんにプレゼントがあるんだ

何ですか

小学校の時にさ俺と本庄さんと二人の絵を
描いてもらったのを覚えている

はい

その時の思い出の絵だよ

本庄さんを驚かそうと前もって近くに置いていたんだ

ありがとうございます
嬉しいです

ピースしているだろ
あの時のままだね

本当ですね

健一さん、似ていない

本庄さんこそ似ていないよ

健一さん、ゴリラみたい

本庄さんこそ鶏みたいだぞ

ハハハ

ふふふ

この絵は思い出として大事にしよう

 

そういえばホタルも見に行ったね

ホタルは綺麗でしたね
 

本庄さんの肩に止まってさ

そうでしたね
ホタルの寿命は短いと聞きました
私もホタルなのかな

そんなことはないよ
あまりそういうこと言わないでくれよ
俺が悲しくなってしまうじゃないか

ごめんなさい

本庄さんは今も輝いているよ

本当ですか

ああ

 

話を変えよう
話題がなんか暗くなっちゃったね
ところで足は痛くない

さっき痛み止めの注射をしてもらいました

よかった

健一さん
入院してから少しずつ足が動くようになったような気がします

そうか・・・・

どうしました急に元気がなくなりましたよ

いや、気のせいだよ
 

そういえばタンポポをくれたよね

はい、吹くと飛んでいきました
健一さんと一緒に吹きましたね
最初、健一さんが吹いて
次に私が吹きました
でも、私もしばらくしたら飛んでいくのかな

タンポポが飛んで行くってどういう意味

いえ

本当に飛んで行きそうで

大丈夫だよ俺が離さないから

ありがとうございます
 

ラジオ体操は辛かったです 
体を自由に動かして
私だけベンチに座っていて寂しくみていました
どうして私だけ
そう思っていました
そうしたら健一さんが違うベンチに連れていってくれて
一緒に手だけを動かしてくれてラジオ体操をしてくださいましたね

そんなこともあったね

はい

 

あれが本当の優しさだと思います
それから健一さんのことがますます好きになって
今、ここに二人います

中学校に転校してから
いじめられました
同級生からは、からかわれたり
足を蹴られたり、髪を切られたり
そこを健一さんが助けてくれて
柔道でバサバサ投げ倒してかっこよかったですよ

もともと本庄さんが小学校を転校する時に
連絡先を聞くのを忘れていたんだよね

そうですよね、私も肝心なことを忘れていました
 

前も話しましたけど
私の話し方が悪いこと
足が不自由なことなど私の悩みを
この海辺で相談にのってくれましたね
健一さんがおんぶしてくれて走ってくれましたよね
あんなに早く動いたのは初めてで
その後に波打ち際もゆっくり歩きましたね
嬉しかったです
何事も初めての経験ばかりで新鮮でした
そうだったね

それまでの私の苦しみを健一さんが
優しく受け止めてくれてくれました

でも、今でもその思いは心の中にあります

そうだったんだ
なかなか、そういう思いは消えないからね
生まれつきからのものもあるし
俺は父親に対するコンプレックスがあったよ
朝から飲みやがってさ
軽蔑していたよ
でも、最近いろいろあって頑張っているよ
人間変わっていくよ

そうですね

健一さんね

どうした
 

私も夢があります
少しずつですけどリハビリをして
少しでもいいから足が動くようになって
そのためにも苦しくても頑張ります
それから身体障害者の施設で働いて
障害をもつ方に少しでもお役に立てたいと思っているの
左足が不自由だけだからだけだから大丈夫でしょ
頑張ればなんとかなりますよね
健一さん

 

健一さん
健一さん、どうされました
どうして黙っているの
健一さん
私が言ったことは何か間違っているのですか
言ってください
不安になるじゃないですか

ああ

どうして涙を流しているのですか

いや、気のせいだよ

どうして
声がちがいますよ

暗くなってきたね

そうですね

 

健一さん、大丈夫ですか
何か悪いことを言いましたか
健一さん、どうして泣いているのですか
健一さんらしくないじゃないですか
もしかして私はもう歩けないのではないですか
そうなのですか
どうして黙っているのですか

辛いことを思い出しただけだよ

 

(健一、お前はそんなに情けないのか)

(父さん)

(お前はそれでも婚約者か情けないぞ)
(彼女を守ってあげるのは誰だ)

(もちろん俺しかいないよ)

(二人で頑張ってきたことは何だ)
(お前たちの祈りだよ)
(それを信じろ)
(それを忘れるな)
(決して忘れるな)

(ああ、わかったよ、父さんのおかげでな)

(ありがとう父さん)

健一さん、何か考え事をしていたのですか

 

(健一、お前はそんなに情けないのか)

(父さん)

(お前はそれでも婚約者か情けないぞ)
(彼女を守ってあげるのは誰だ)

(もちろん俺しかいないよ)

(二人で頑張ってきたことは何だ)
(お前たちの祈りだよ)
(それを信じろ)
(それを忘れるな)
(決して忘れるな)

(ああ、わかったよ、父さんのおかげでな)

(ありがとう父さん)

健一さん、何か考え事をしていたのですか

 

よし、本庄さんもう一回おんぶしてあげる

はい、良かったです
健一さんが元気がでてきて

よし、ほら

本庄さん、いい
あの時みたいに走るよ

はい

キャー

ハハハハ

今度は転ばないでくださいね

ああ

わああ

キャ

嘘だよ

もう
 

疲れたから、また座るね
少し休憩

花火を二人でしたのは覚えている

はい

綺麗だったよね

そうですね
線香花火に大きな花火

あの時に中学校になったら結婚しようって言ったよね

だから2回プロポーズしたんだよね

そうですね

健一さんが中学校になったらと言うから、びっくりしました

本当は忘れていないよ

何をですか

結婚式さ

ここでですか

思い出の海だろ

教会よりいいよ

私も健一さんがそばにいてくれるだけでいいです

じゃあ、始めるよ

か~ん、か~ん

鐘の音ですね

なんじは俺を愛するか

はい

なんじは本庄さんを愛するか

はい

なんか違うな

そんな冗談はいいですからキスしてください

ああ

本庄さん、指輪じゃないけど
これは最後の折り鶴だよ丁度1000羽になっただろ
約束どおり最後の折り鶴は俺が折ったよ
 

わあ、綺麗
今でも飛んで行きそう

本庄さんも飛べるようになるから

いえ、それは出来ません

パト専でさ俺は再起動しか習っていないって言ったろ
本当はそれでよかったんだよ
再起動したら立ち上がるだろう
そこから立ち上がってみて

無理です

いいから

はい

健一さん立ち上がれました
折り鶴は本当だったのですね

二人で頑張って折ってきたじゃないか

歩いてみて

はい

一人で歩けます、一人で歩けます

最後の折り鶴は本当は飛べるんだよ
飛んでみて

はい

飛べました

もう、辛い思いはしないよ
みんなに遠慮しなくてもいいんだよ
自分を責めなくてもいいんだよ

奇跡はおきたよね
折り鶴を頑張って折ったのは無駄じゃなかったんだよ
祈りが届いたんだよ

はい

じゃあ、二人手をつないで走ってみよう

はい

キャ

わあ



そろそろ歩いて帰ろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほら、ジャンプすることだって出来る
君は自由だよ
もう悩んだり苦しんだりすることはないよ

 

 

中村さん、トイレまで行きましょうか

ありがとう、本庄さん

 

 

 

主演 本庄 静香

 

主演 山村 健一

 

 

 

奇跡はおきたね

 

 

 

 

お母さん、アイス買って

健一さん買ってあげてください

仕方ないな