前回()の続き

■6月28日 大学病院口腔外科受診

 

このときはまだ、夫の通院に私がついていくということに違和感があり(たぶん夫のほうがそう思っていたと思う)、夫は朝イチ職場に行ってから一人で受診していた。来なくていいと言われてたんだけど、どうにも気になる私は、こっそり病院へ。病院に着いてから夫に連絡したら、これから耳鼻科に行く、治療は耳鼻科になるらしいと

 

そして耳鼻科へ行くと、受付には耳鼻咽喉・頭頸部外科と書いてあり、掲示してある頭頸部がんに関するポスターなどが目に入った

頭頸部外科、頭頸部がん・・・このとき初めて、頭頸部っていうのを知った

 

待合には夫はおらず、ずかずか診察室前まで入ってきょろきょろしていたら、ちょうど診察室から夫が出てきて、エコーの部屋にDr.と移動するところだった

夫も私を見つけて驚いた顔をしたけどエコーの部屋へと消えていき、診察室に戻ってしばらくしたら、待合室まで出てきた

 

この後もう一度口腔外科に戻らないといけないということで、一緒に口腔外科へ

その移動中に夫からざっと診察結果を聞いた

 

口腔外科では、最初から舌がん確定という扱いだったらしく、さらに両側の首のリンパ節を触って固いものが触れるから両側リンパ節に転移しているようだと言われたらしい。さらに耳鼻科Dr.にも同様に言われたらしいけど、エコーで見たら何もなかったと。舌の組織を取ったらしく、次回、7月7日にその結果を聞くことに

 

確定じゃないけど事実上確定なわけで、既に進めていた終活を着々と進めながら次回受診日を迎えた

 

■7月7日 大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科受診

 

この日から夫の受診日には私が車で夫の職場へ迎えにいき、診察室にも一緒に入るようになった(すべて終わるとお寿司やさんへ行って遅いお昼を食べるパターン)

 

必ずつきそうようにした理由はいくつかあるけど、一番大きいのは治療方法を夫に勝手に決めさせないためだった

 

夫はもう手術しなくて自然のままがいいとか言っていたので💦

 

自然のままって、何が自然? そんなところのがんになってその歳(若さ)で穏やかに死ねるとでも??プンプンプンプンプンプン

 

診察室へ呼ばれ、きょうは私も一緒なのをちらっと見て、おもむろにDr.は

検査の結果は残念ながら悪性でした

かかりつけDr.を受診したときから覚悟はできていたので、夫も「はい」と落ち着いて返事をしていたな

 

Dr.からの正式ながん告知は、七夕七夕の日だったんだよね

 

これからもろもろ検査をして、手術になるということ

舌の腫瘍の感じからまだ初期だと思うので、手術で取り切れるだろうということ

などなどを聞いて、特急で検査を詰め込んでもらった

 

7/11 胃カメラ(院内)

7/13 ヨード造影CT(院内)

7/14 MRI造影(外部検査機関)

7/15 PET (外部検査機関)

 

Dr.は7日当日にも幾つか検査を入れたかったようだけど、糖尿病の薬を飲んでいたり腎機能が悪かったりで、薬をとめないとできない検査も多く、こんな形になってしまった

CT以外の全ての検査に私も送迎し付き合った

 

この怒濤の検査期間に、一度息子たちと4人で飲みに行った生ビール

そして、家族写真も撮った

夫は遺影にしようともくろんでいたようで・・・ほんと気が早い💦

 

■7月19日 大学病院受診

 

検査の結果、リンパ節や肺などへの転移は見られず、舌の患部の大きさから

Ⅰ期(T1×N0)

治療は舌の右縁付近の部分切除のみ、放射線治療や化学療法はこの時点では「やりすぎ(弊害のほうがむしろ大きい)」とのことだった

 

悩ましかったのは、右側リンパ節の頸部郭清手術をするかどうか・・・

夫はあまり気乗りがしないようだったけど、私はぜひやってほしいと思っていて、意見が異なる様子を見てDr.に提案されたのが、治験

 

頸部郭清をする、しないを決められ、その後の経過のデータ収集をするというようなもので、治験に参加すれば通常1か月後になる手術が10日後に受けられるとのこと。そうなると参加しない手はないな、ということで治験に申し込んだ

 

Dr.は目の前でスマホでちゃちゃっと申請

結果、頸部郭清するほうに振り分けられ、手術は7月31日に決まった

 

なんだかいい方向に向かっているぞ、と思っていたんだけど……

 

直後に思わぬ災難がふりかかったのだったえーん