半年位前の話ですが、ある会社の代表の方とお話しをしていた時のことです。
「今年が中計の最終年なんだけど、数字が達成できそうにもない。
なんか社員も疲れているような感じなんだよね。」
こんなことを仰ってました。
確かに達成できなさそうな目標では、社員もモチベーションが上がりませんよね。
ただ、中計で掲げていた数値目標とそのための施策(体制作り)を一つ一つチェックしていくと
中計の業績目標こそ達成できていませんが、
その数字を生み出すための体制作りは実はできているのです。
社長的には「数字を達成しないと」という想いが強いようなのですが、
※経営者なので当然と言えば当然なのですが。。
「きちんと振り返りをして”できたこと””できなかったこと”を明確にした方が良いんじゃないですか」
と提案させて頂きました。
実際には、期末時点での「振り返り資料」を作成、
期初の全社ミーティングで社長がこの資料を用いて説明しました。
後日、社長から「頭の中では解っているが、改めてアウトプットして説明することで、
できたこと・今後の課題がより明確になりスッキリした」と言われました。
社員の人達の反応も、これまでは数字目標しか頭になく「これではぜんぜん達成できないな」という
感じだったそうなのですが、
資料をあらためて”見て”確認することで、
「自分達が思っている程悪くないね。ここまで出来ているんだったら、来期こそ数値目標も達成できるね」
という反応が多かったそうです。
ただ”見える化”しただけなのですが、意外と重要ですよね。
ちなみに上場会社の場合、決算説明会等でこのような機会がほぼ強制的にありますし、
会社側としては嫌なのでしょうが「厳しい外部からの突っ込み」もあるので、
考え方によっては非常に恵まれた状態にあるのかもしれません。