振り返り&見える化の重要性 | 吉川洋之の企業成長サポートブログ

吉川洋之の企業成長サポートブログ

IR支援会社の運営およびエグゼクティブ・コーチとして活動する吉川洋之の公式ブログです。



半年位前の話ですが、ある会社の代表の方とお話しをしていた時のことです。

「今年が中計の最終年なんだけど、数字が達成できそうにもない。

 なんか社員も疲れているような感じなんだよね。」


こんなことを仰ってました。

確かに達成できなさそうな目標では、社員もモチベーションが上がりませんよね。

ただ、中計で掲げていた数値目標とそのための施策(体制作り)を一つ一つチェックしていくと

中計の業績目標こそ達成できていませんが、

その数字を生み出すための体制作りは実はできているのです。

社長的には「数字を達成しないと」という想いが強いようなのですが、

  ※経営者なので当然と言えば当然なのですが。。

「きちんと振り返りをして”できたこと””できなかったこと”を明確にした方が良いんじゃないですか

と提案させて頂きました。


実際には、期末時点での「振り返り資料」を作成、

期初の全社ミーティングで社長がこの資料を用いて説明しました。


後日、社長から「頭の中では解っているが、改めてアウトプットして説明することで、

できたこと・今後の課題がより明確になりスッキリした」
と言われました。

社員の人達の反応も、これまでは数字目標しか頭になく「これではぜんぜん達成できないな」という

感じだったそうなのですが、

資料をあらためて”見て”確認することで、

「自分達が思っている程悪くないね。ここまで出来ているんだったら、来期こそ数値目標も達成できるね」

という反応が多かったそうです。

ただ”見える化”しただけなのですが、意外と重要ですよね。


ちなみに上場会社の場合、決算説明会等でこのような機会がほぼ強制的にありますし、

会社側としては嫌なのでしょうが「厳しい外部からの突っ込み」もあるので、

考え方によっては非常に恵まれた状態にあるのかもしれません。