2013年の年末は30日から明けて1月1日まで2泊ほどフランス北東部のドイツとの国境アルザス地方、ストラスブールに滞在しました。クリスマスマーケットの締めくくりでそれなりに観光客は多かったのですけれど、雨も雪も降らない暖かくてのどかな年越しとなりました。まずは到着した12月30日の様子をお伝えします。
12月29日に東京を発って夜パリに着き、パリで1泊した後に翌30日には午前11時台のパリ東駅発シュツットガルト行きのTGVに乗って約2時間半、最初の停車駅であるストラスブールで下車しました。ストラスブール Strasbourg というのは「街道の町」という意味で陸路は東西を結ぶ街道があり、またライン川左岸に位置し水路に恵まれるため交通の要衝という意味で「ヨーロッパの十字路」として中世から発展してきました。
フランス国鉄のストラスブール駅は現代風の巨大なガラスのドームです。欧州議会や欧州評議会など、ブリュッセルと並んでEUの重要機関がある近代都市ですがその中で、駅の東方でイル川とその支流に囲まれた中州である旧市街はグランディル Grand Ile と呼ばれ、世界遺産に指定されています。
駅から旧市街にあるホテルへタクシーで参りました。その途中、通過した石造りの橋ポン・クヴェール Ponts Couverts と観光名所のプティット・フランス Petite France にたくさんの観光客を目にしました。車が通らないので日本の倉敷のような雰囲気です。
目指すホテルはサン・トマ教会 Elise St-Thomas にほど近い、観光客で賑わう地域にありました。周りは童話の世界です。
ホテルに到着。Hôtel & Spa Le Bouclier D'orは16世紀の建物を利用した22室しかない可愛いホテルです。
案内されたのは19号室。
プチホテルの最上階でアルザス風の居心地のいい部屋でした。
ホテルの名前にSpaがつくだけに浴槽は凝っていて、ボタン操作で様々な色のライトと泡のパターンが変化するスパバスになっていました。そしてオドロキなのはトイレがウォシュレットだったことです。これまで訪ねたヨーロッパのホテルでは初めてだと思います。
これは部屋の窓からの眺め。日暮れが早いのでさっそく町に繰り出してみましょう。
やや、ガイドブックで見て気になっていた飾りのある家を発見!
これはこれは!
どのお店のディスプレイも凝っています。
旧市街の中心部であり町の顔でもあるストラスブール大聖堂 Cathédrale de Strasbourg を目指して歩いて行きました。ここストラスブールにおいて1950年にヨーロッパで最古のクリスマスマーケットが開催されたのだそうです。2013年のクリスマスマーケットは11月29日から12月31日までで、市内10ヶ所で行われていました。
そのうちの一つが、大聖堂前のクリスマスマーケット。晴れていましたが午後の陽は低く、ほとんどの観光客がダウンジャケットを着ています。
クリスマスツリーに下げるオーナメントもさまざま。
マーケットの屋台ではいろいろなものが売られています。はにかみながら屋台に立つ男性。
目抜き通りに灯りが点ってきました。品のいいイルミネーションです。たもとのベアが可愛い。
あっという間に暗くなり町のイルミネーションに明かりが灯ります。
ここも控えめですね。
日が落ちると霧がおりてきて、急に寒くなりました。屋台で地元の料理、シュークルートというザワークラウトとソーセージとお芋の載ったポトフのようなものとホットワイン・ホットオレンジジュースで温まってからホテルへ戻りました。
30日はここまでです。大晦日・元旦につきましては次回をお楽しみに!!