ここのところ、歯のケアはもっぱら歯学部のある大学病院のむし歯外来に通院して治療していただいています。だいたい虫歯の治療がほぼ終了となった今月、主治医の先生に歯を白くすることができないかご相談したところ、さっそく自宅でできる歯の『ホワイトニング』をご紹介くださいました。自費診療で少しお高めですし、知らないことだらけでしたがさっそくトライすることとしました。
私が通院するのは東京・御茶ノ水駅前にある東京医科歯科大学歯学部附属病院で、担当医は同大学歯学部長で同大学大学院のう蝕制御学分野(旧歯科保存学第一講座)教授、田上順次先生。とてもスマートな方で処置もお上手でいらっしゃり、TVにもよく出演されています。最近では6月19日(日) TBSで朝7:00~『カラダのキモチ』など。

ここでホワイトニングの基本をまず押さえましょう。「ホワイトニング」=「白くすること」ですね。
歯を白くするには二通りの方法がありまして、ひとつが歯を削ることなく表面に薬剤を塗布することで漂白する方法、もうひとつは歯を削って白いかぶせものをする方法です。

昨年夏にイギリス・湖水地方でのストリート・スナップ。白い歯の覗く素敵な笑顔はいいものです。
またどこで施術をするかでまた二通りに分かれます。自宅で行えるのが「ホームホワイトニング」、通院する歯科医院で行うのが「オフィスホワイトニング」です。私がやっているのは歯を削らない「ホームホワイトニング」です。
詳細は日本歯科審美学会のHPをごらんくださいね。

先週末にダニエル・ハーディング指揮・新日本フィル演奏のコンサートでサントリーホールを訪れた際に、コンサートホールの裏にある秘密の花園で見つけた白いナデシコの花。
具体的には2001年12月に厚生省で認可された10%過酸化尿素のジェルを、患者の歯並びに合わせて作ったマウストレーの中に入れて、歯医者の指示に従ってお家で行う方法です。 比較的楽なのですが、デメリットとして強調されているのは歯の表面からホワイトニングする場合、知覚過敏がおきて歯がしみることや1~3年で色が後戻りすることもあることです。そして歯を削る緊張感が無いという利点もある反面、歯の外側から行うホワイトニング処置には健康保険が適用できず、費用がかかるという欠点も生じてきます。私がお支払いした額は約5万円です。
今回、わたしに渡されたのは(株)松風の『ハイライトシェードアップジェル』です。

それでは簡単に行程を申し上げます。まず最初に歯科外来で行ったのが歯の型取りです。自分の歯型に樹脂をかぶせて作っていただくのが「マウストレー」と称するマウスピースのようなものです。私の場合は(株)松風のシリーズの『ハイライトシェードアップエバーシート』という商品名のエチレン-酢酸ビニルポリマーでした。
次の外来受診時にこのマウストレーと注入用のジェルを渡されます。マウストレーのくぼみのうち、ホワイトニングしたい歯の位置にのみ規定量のジェルを注入。そして歯に装着すること約2時間。そしてこの施術を2週間、自宅で毎日行うのです。
マウストレーを外したあとは水洗いしてケースに保管します。そして歯の方はMI Paste という子供用歯磨き粉のようでいて、リカルデントというありがたい成分を含んだペーストを塗布します。これがカルシウムとリンを高濃度で口腔内に供給してくれるので、歯の表面を強化することになるわけです。

秘密の花園にあった白いナデシコの花のアップ。雨粒で洗われたよう。
田上先生が提唱する「Super Tooth の創出へ向けて」という新しい概念の具体化のひとつですね。詳細はもう少し勉強することとして、まずは購入したイチゴ味(!)のペーストをせっせと塗ることといたしましょう

GC MIペースト 40g リカルデント配合 歯科専用 ミント/株式会社 ジーシー

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フレーバーは5種類、ほかにストロベリー・メロン・ヨーグルトとバニラがあります。
