お得と自分のペース | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

先日の休みに洗濯物を取り込んでいると、毎週お隣にやって来る生協の運転手さんに声をかけられた。ちょっとしたアンケートだと言う。いつも買い物をするスーパーを尋ねられたり、生協を利用したことがあるか、など簡単な質問だった。


日頃何でも答える訳でもないけれど、毎週お隣に配達に来ている生協の人なのは間違いないので聞かれるままに答える。そしてやはり店舗にはない物もあるし、家まで配達するので店舗まで足を運ばれるより便利ですよ、と勧められた。で、時間がある時少しだけ係の者が見本のカタログとおまけに下さるらしい卵スープを持参して説明させて欲しい、と言うことだった。


いや、今日はたまたま休みだけれど、日頃は仕事に行っているし、必要な時に店舗に行くから、と一度はお断りをしたけれど、それでも気が変わるかもしれない一分の望みにかけさせて下さい、とか面白い人で、じゃ仕事終わりの数分なら、と言うことで別の日を一日使うことになった。決して卵スープに目がくらんだわけではない。


そしてやって来たのは先日のちょっと面白い人ではなく年配の男性だった。で、カタログ見ればわかるよ、と言った感じのあまり面白くない説明をつらつらされた。私の心は掴めず一分の望みは叶わず申し訳ないけれど配達の契約には至らなかった。


カタログを置いて帰られたので(卵スープも)じっくり眺めていると、同じものでも店舗より安かったり(そう説明もしてたっけ)店舗にはないちょっと興味を惹かれるキッチン小物だったり、いろいろ良さそうな物も多数ありはした。ちょっと欲しいかも、とくすぐられたり。










けれど、それらは今まで必要でもなかったし、欲しかった物でもなく、カタログを見て初めていいかも、欲しいかも、と少し思った訳で、カタログを見なければそれまでのことだ。あればいいな、と思うかもしれないけれどなくても何も困らない。これが売る側の戦略だよな、と思う。


けれど生協はちゃんとした共済組合で品質も悪くないし、配達されるのは特に高齢者には有難い申し分ないシステムだと思うし文句のつけようもないけれど、今の私には必要を感じなかった。まだ運転もするし、店舗にも行けるのでそれで充分だと感じる。


店舗よりお得に購入できる物も多数あるけれど、必要以上に購入すれば果たしてお得なのか!?それに一番のネックは、毎週配達、と言うことだった。最近の私は一日がやたら早く過ぎる。一週間なんて3日くらいにしか感じられないこともある。


そうなると、分厚いカタログを眺めて必要なものをチェックして、今注文したらいついつ届くから、と考えながら注文なんてことをしていたら、注文に日々追われてしまうに違いない。


お得だから、と言ってもそれでその分生活が変わるのか、その分の豊かさを感じるのか、と言えば全く変わらないと思う。自分のペースが狂うだけだ。物に自分が追い立てられる。それより、必要なものを必要な時に必要なだけ購入するのが私の生活ペースには合っている。


そのうち免許返納した時には有り難く利用させてもらおう、とカタログを閉じた。で、その時ふと、とある化粧品を定期購入してるなぁ、と思い出す。これもまた単品で購入するより一番お得な買い方だ、と言うことで利用しているものだ。


ただ、一ヶ月経っても使い切れていないのに次が来る、みたいなこともあっていきなりたっぷり急いで使っかったり、余りが重なると一ヶ月休みます、みたいな連絡を入れたりちょっと面倒だとは思っていたけれど、それでもこれがお得なんだし、と定期購入を続けてきたけれど、これもまた私の肌のペースとは違うし、私の肌のペースを一ヶ月間に無理に当てはめていることになっているんじゃないか、と感じる。お得、と言うことに逆に縛られて。


これを機に、定期購入も辞めることにした。ただこの商品は気に入っているので使い続けるつもりだけれど、自分の肌のペースに合わせて使い、なくなりかけたらその時に購入する、と言う方が気持ちがいいんじゃないかとおもう。主役は化粧品じゃなく、私の肌なのだ、と言うか自分のペースを取り戻したい、と些細なことだけれど、些細なことから始めようと思うのだ。


それにしても世の中どこもかしこもお得情報が溢れているし、つい踊らされる。こんなにお得が溢れているのにほんとに生活がお得で豊かさを感じている、と言う話はあまり聞かない。ほんとにお得なの〜?とちょっと立ち止まることも必要かもしれない。お得なことがほんとに自分のためになってるのかなぁ、なんて。