先日仕事から帰るととーさんの釣り竿が部屋の中に散乱していた。竿の先には猫のおもちゃがつけられている。今日はとーさんどれほど張り切って猫と遊んだのか、と驚いた。
みぃちゃんのおじちゃん、ではなくやっぱりおじいちゃんなんだな、とちょっと可笑しい😆。私もおばあちゃんと言われるんだろうか！？いつのまにかとーさんは、 やまとやうたやすばるだけでなく、みぃのおじいちゃんとも呼ばれるようになっていた。
それが今日は学校の帰りにも出会い、みぃちゃんのおじいちゃん、トイレ貸して、と言われて女の子達がうちでトイレを使ったらしいのだけれど、よその家が珍しいのと猫がいるので、なかなか帰らず遊び始めたと言う。釣り竿で遊んだのもその子達だった。
それでも学校帰りに寄り道をさせる訳にもいかず、今のご時世、変態じーさんが女の子を家に連れ込んだ、と言われかねないし元警察官が～とかニュースになったら人生終わりだ。女の子達を急かして外に一緒にでたところでちょうどその子達のひとりのお母さんが迎えにきたようだ。まだ春に入学したばかりなので毎日途中まで迎えに来ている。
幸い怪しまれることはなく、むしろAさんですか？と声をかけられたと言う。そうだけど、と怪訝に思いつつ答えると、実はそのおかあさん、長女の友達の妹さんだと言う。二人の女の子は従姉妹同士で、一人は弟さんの子なのだと。長女は友達の家でその姉弟とも遊んだことがある知り合いだったと言う奇遇な巡り合わせだった。
家も近くで、うちの家のことも元々知っていて、姉の友達のお父さんなんだろうな、と見かける度に思っていたそうだ。怪しいじーさんとは思われてはいなかったようでホッとした。その姉弟は 二人とも実家近くで暮らしているのでうちの子達が通った学校へ今はその子供達が通っていたのだ。
年月の経つのをしみじみ感じる。おじいちゃんと呼ばれても仕方ない。それにしてもうちの子供達は皆遠くにいるので、自分の家の近くに子供達や孫達がいるのは羨ましいな、と思う。
とーさんも、 小さい頃のうたみたいで、孫じゃなまるで、とまんざらでもなく嬉しそうだった。うたも大きくなったし、可愛いさかりのすばるには遠くて会えないし、ちょっと嬉しい気持はわかる気がする。
でもやはり今の時代はうかうか近所の子供を可愛がるのも誘拐とか、誤解を受ける可能性はある。悲しいことだけれど。せめて駆け込み110番のポスターを玄関に貼っておこうかな、と思う。
そして今まではもう近所に子供がいなかったから考えたことがなかったけれど、 子供達の通学時の見守りボランティアにとーさんピッタリなんじゃないの！？と思いつく。
元警察官なんだし。まだまだ元気なとーさんは、猫の世話以外にも今は町内の役もやってるし、もうひと仕事（仕事じゃなくボランティアだけれど） 世の中の役にも立てるのはいいことだ。それに子供達から見ても怪しい人と警戒されるタイプではなさそうだ。なにせ家の中に入ってきて遊び回るのだから。でもあの女の子達、もう少しは警戒心は持つように教えた方がいいのかも。残念なことに世の中悪い人間もいるからね。そんな人間から守るためにも見守りは必要なことだ。
長女もやまとに手一杯の頃近所の人がよく孫のうたを可愛がってくれてほんとに助けられた、と言っているし、次女もすばるが生まれ、近所で見守られていると有難い、と言ってる。特に次女は身内が皆遠くに離れているし。自分達の孫にはできないことを近所の子供達の見守りと言う形でもしてあげれたら、巡り巡ってうちの孫達も誰かに助けてもらえるかもしれないし、うたがお世話になった事への恩返しにもなる。
奇遇な出会いが、とりたてて変わりのない 日々に、ポチャンと池に投げ込まれた小さな小石の様に変化と言う波紋を広げてくれることになるかもしれない。
この子がみぃちゃん。この子のお陰？でとーさんもしかしたら近所で猫じーさんとして認知されてるのかもしれない😆
この子はくぅちゃん！人見知りが激しくて、うたが来ても隠れてしまう。女の子達の姿を見ただけですぐ姿を消す。女の子達もうちには猫はみぃちゃんだけだと思っているかもしれない！この子もいるんだよ～😄でもできれば会っても知らん顔してほっといてやってね。
