お伽犬 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

4月からの朝ドラも今月いっぱいで最終回を迎える。そうしてみるとあっという間の半年だった。毎日の楽しみのらんまんが観れなくなるのは寂しいし力が 抜ける。また次の朝ドラが始まるけれど、自分でもらんまんには特に熱がこもっていた。


そんならんまんを日々観る中でその中の小道具のひとつがやけに気になるようになった。なぜだろう、と自分でも不思議だった。


それは何かと言うと、万太郎さん達の家に飾られていたお伽犬だった。別名犬ばことも言う。私のスマホでは変換できないのだけれど、

と書く。



お伽犬が飾られている。



お伽犬は以前から知っていたし、お雛様と一緒に飾られ、安産や子供の魔除けのお守りとされている。でもお雛様は大好きだけれど、お伽犬にはそれほど興味が湧いてこなかったけれど、やけに目につくようになった。



そしてちょっと欲しいな、と言う気持ちになり色々検索をしたけれど、あっ!美彩さんにお願いしよう、と思い立った。さっそく連絡すると快く作って頂けることになった。

美彩さんは木彫りの人形を作られていて、以前お雛様を作っていただいたことがある。





お伽犬は以前ブログでも紹介されていた。そしてそれから少しして次女から妊娠した、と連絡があった。あぁ、そういうことか!と腑に落ちた。なぜかお伽犬が気にかかっていたのは、次女のためだったに違いない。

自分のためにお願いしたけれど、次女へ贈ることにした。きっとそのためだったのだ。そして愛らしいお伽犬が届けられた。立派な木箱にいれられて。


なんとも愛らしい。次女好みの顔をしている。



中には小さなお雛様と、桃太郎、金太郎も。この中にへその緒を入れたり、抜けた乳歯を入れてもよさそうだ、



小さいのに丁寧に作られている。

美彩さんには妊娠した次女に贈ることを伝えていたので、安産、そして健やかに育つことを願いつつ作って下さったことが作品を見てよくわかる。

届いたのがちょうど帯祝いの頃なので早速次女に送った。次女も喜んでくれた。来年の出産が待ち望まれる。無事に産まれてくれることを心から願いながら。

万太郎一家もドラマでは四人の子宝にめぐまれている。最初の子をはしかで亡くす悲劇もあったし、実際の牧野富太郎さんはなんと13人の子供をもうけたそうだけれど、そのうち6人は死産だったり早くに亡くされている。ドラマでは最初の子を亡くしたことしか描かれていないけれど、実生活では随分過酷で辛い経験もされていたのだ。

昔は今ほど出産を医療で守られてはいなかったからこういうことは多かったのかもしれない。だからこそ子供を守り無事に育つ様に祈りを込めてお伽犬も飾られていたのだろう。

次女もすでに32歳だし、今は医療の力にも助けられ無事出産して健やかに育ってほしい。そして私はひたすら祈るばかりでお伽犬に祈りを込めて次女に贈った。



万太郎一家のその後恵まれた4人の子供達。


そしてこんなに大きくなって、万太郎を支えてくれるまでになった。

そして先日ドラマの中で再びお伽犬を目にしたのは、寿恵子さんが営んでいる待合茶屋だった。あなた達、今はここに居たんだね!となにやら再会が嬉しかった。





こうした小道具の使い方にも丁寧で愛があるドラマだな、と感心する。