秋からの朝ドラ | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

毎朝の楽しみの朝ドラらんまんもいよいよ後半に入り、本来の植物学者としての本領を発揮していくストーリーへと向かっている。ますます楽しみになる。

そんな中、昨日秋からの朝ドラ、ブキウギのメインビジュアル、渾身の一枚が発表された。


画像はお借りしました。

この一枚を見た瞬間、何やかやこのところの煩雑で雑多なことが吹き飛んでいった。 趣里さんの笑顔と体全体から弾けるようなパワーがあふれ出していた。趣里さんが選ばれた訳がわかる気がした、と言うより納得した。

実はこの秋からの朝ドラは観ないつもりでいた。朝ドラファンではあるけれどすべてを観ている訳ではなく、当然自分の食指が動くものしか観ない。このところずっと観ているけれど、ちむどんどんは観ていない。観れば面白かったのかもしれないけれど、観ようと言う気持がわいてこなかったのだ。あくまで個人の感覚で。

ブギウギもそうだった。趣里さんは、水谷豊さん、と伊藤蘭さん夫妻の娘さんと言うだけでなく演技力にも定評があり気にはなったけれど、題材に関心がわいてこなかったのだ。来春の朝ドラ虎に翼は観る気満々だけれど。

モデルは美空ひばりさんの登場する前の時代のブギウギの女王と言われていた笠置シヅ子さんだ。困難な時代の日本ををブキで一世風靡し元気づけた人だ。私が生まれる前の人だけれどそれでも私も知っている。

困難な時代に負けずに運命を切り開いて生き抜いた根性ストーリーかな、と想像できた。

私は自分には全く根性もないし困難になにくそ、と立ち向かい運命を切り開くような強さも全く持ち合わせていない、ほんとに小心な弱い人間なので、あこがれはするけれど、そういうストーリーは観るだけでハラハラして疲れてしまう。それを朝からなどとても観る気になれない。元気やパワーをもらえるより、力尽きそうになるほんとに意気地なしな人間なのだ。


私の人生もかなり波乱に富んでよく生きてきたな、と思うところはあるけれど、決してがんばって生き抜いたわけではなく、あらゆる困難にただただ翻弄され流されて生きてこられたに過ぎない情けない生き方しかできていない。そんな私が観れるドラマではない。

そんなことで、ブギウギはパスだな、と思っていた。けれどあの一枚がそんな思いを吹き飛ばしたのだ。

このところずっとコロナに祟られ、治癒しても尚完璧ではなくやる気もでない。体もだるい。それに加えて我が家のちょっとした問題も勃発!どうにか解決はしたけれど、どうしてこうもあれこれと、とすっかり気分も落ち込み何もやる気をなくしていた。

その時にまるでそんな厄を祓ってくれるような笑顔と体全体から溢れるようなパワーにどんよりとした憑きもののような物が払い除けられた気がした。ちょっと力ももらえた。

元々の性格にくわえてこのところ、記事すら書いていないほど、生きるエネルギーが枯渇していたな、と感じた。元気ださないとね!秋から始まる朝ドラブキウギ、観ようかな、と思う。