拾う神あり 施設編 | やまとうた響く

やまとうた響く

日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

前回の続きになるけれど、丹精込めて作った?私のてるてる坊主のマスコットは利用者さんに受け入れられず、長女の作ったアイスクリームのマスコットがしっかり気に入られて数日。



ただマスコットをいつも付けているウエストポーチに仕舞い込むのだけれど、それにしてはマスコットがやや大きすぎて転がり落ちてしまう。

そこで、服破りの利用者さんがいつもエプロンに付けている歯固めの代わりに使用してみることにした。


こんな赤ちゃんが使うような歯固めなのだけれど💦


いつも服を破ってはボロボロにするので、私がその度に修繕しているものの一日で破るものだから、少しでも服から気をそらせるために、エプロンを付けて歯固めを紐でぶら下げている。さほどの効果はないけれど、ちょっとはマシかな、と言う感じ。

ただ知的障害もあるし、服を一日で破ると言っても成人女性にそんなことをするのは決して好ましいことではない。それをするに当たってはご家族に理由を説明し許可を頂いている。

今まで歯固めだったけれど、マスコットにしてみたらどうだろう!?、と言うことで長女のマスコットを使用してみた。



これも成功で、歯固めよりも歯ごたえが布地だから服の感触だからか、ほんの少し服を破る頻度がゆっくりになった。結局服を破ることは続くけれど、一日で修繕するところが三日くらいは着れる。長女のマスコットの威力はすごい!





この程度の修繕であっても仕事の合間にしているので毎日では追いつかなくなる。スローダウンしてくれただけでも助かる。


今まで何の疑いもなく歯固めを使用していたけれど、柔らかい布地のマスコットにしたのは正解だったかもしれない。時には目先を変えてみるのもひょうたんから駒ではないけれど、いいかもしれない。マスコットが破壊されるのは時間の問題かもしれないけれど、長女もそれは承知の上だし、服を守ることが一番だ。ご家族の衣料代の負担も少しでも軽くなれば助けになる。


ということで、マスコットの形状や可愛さにはこだわりのない利用者さんなので、(引き裂く口の感触が大事らしい)それなら私が作ったマスコットも役に立つに違いない。一度は投げ捨てられているのだ。次は口で引き裂かれることで犠牲になるなんてなんでもない😆



ゴムひもを付けた。

これらすべて廃材利用。施設にあるのは糸と針だけ。布地は服破りの利用者さんの服の残骸だし、ゴムも利用者さんのもう捨てるだけのズボンのゴムを利用。


短いゴムしかなかったから半分に切って長くした。けっこうこんな工夫に意欲がわく私だ。


首つりっぽいけれど💦

長女の格段に格上!?のマスコットにちゃっかり混ざる私のてるてる坊主ちゃん😆



私のマスコットも最初は投げ捨てられたけれど、別の服破りの利用者さんに拾われ?役に立っているのだった。


マスコットを握りしめたりウエストポーチに仕舞い込む、マスコットの好みのうるさい利用者さんには、孫のうたがUFOキャッチャーでゲットしたマスコットをくれたのでそちらを使ってもらうことになった。うたはUFOキャッチャーが得意らしい😆 好みにうるさいけれど数あればお気に入りも見つかるだろう。




うた、ありがとう。


こうして捨てる神(投げる神)あれば拾う神(かみちぎる神)ありで無駄なく万事うまくいったのだった。