入院雑感 | やまとうた響く

やまとうた響く

日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

土日と2日間空いたリハビリだったけれど、きょうはまたしっかりとリハビリが進んだ。リハビリの男性の先生に、土曜日は泣いたでしょう!?と言うと、いえ、ぐっとこらえましたよ、と言う返事が帰ってきた😁


土曜日はお子さんの保育園の卒園式だと聞いていた。。金曜日には、土曜日は申し訳ないのですが、息子の卒園式なので休ませてもらっています。と言われていて、それは是非行かなくてはね、とそんな話に花を咲かせながらのリハビリは楽しく進んだ。


もう一方の女性の先生も、子供さんが3人いて、上は中学生の女の子で、もうお化粧なんかして、と口をとがらせたり。昔とは時代が違うしね、と言いながら、小学校一年生のうたが保育園の頃から口紅つけてみたり、爪に赤くマジック塗ってみたりしてお洒落をするのだから当然よね、て微笑ましく思ったり。


リハビリを始めて10日ほどになるので、すっかりどちらの方とも打ち解けて、午前と午後のそれぞれ30分ばかりのリハビリの時間が楽しみなほどになっている。


昨日一人で院内のコンビニに行けたのも、先週リハビリルームからの帰りにコンビニに寄ってもらい、コーヒーを買うお手伝いをしてもらったからに他ならない。ドンドンいろんなことして下さいね。と言われる。


そしてリハビリの指導も一流で、私が調子よくリハビリが進んでいるのも、自分の若さ?ばかりではなくお二人のお陰なのだ。


リハビリ担当の方も沢山おられて、リハビリルームでは他の方のリハビリの光景も目にするけれど、当然のことながら皆さん個性があるわけで、喋り方などでも人柄が見られる。親しげと言えばそうなのかもしれないけれど、全く年長者へもタメ口だったり、自分の担当の人以外には、挨拶もしなかったりとか、そんな人も見受けられる。


私の担当のお二人はどちらもおそらく優秀中の優秀な人達に違いないといつも思う。フレンドリーだけれど、患者に対する敬意がちゃんとあって、誠実に仕事を全うしようとする人達だ。


本来は全員こうであるべきなのだろうけれど、多勢人がいればそうもいかないのがどこでも言えることだ。


患者としては、やはり当たり外れがあるわけで、これはもうどうしようもなく、運としか言えない。私は大当たり!ラッキーだった。感謝している🤗


そして4人部屋になってから5日ほどになるけれど、同じ部屋の方も、80歳ちょっと前だったり、お隣のベッドの、屋根から落ちたご主人の下敷きになって骨折して運ばれた85歳のおばあさんともカーテン越しだけれどすっかり仲良くなった。


お隣のおばあさんは、日頃はご主人と二人きりだし、ご近所さんも皆仕事を持たれていて、ほとんどお喋りをすることがないけれど、入院して唯一良かったのはこうしてお喋りができて、とても嬉しいと穏やかな話しぶりの優しい人だった。


もう一人の80歳前の人はご主人が数年前に亡くなり一人暮らしだけれど、なんと私の様に今も施設でパートで働かれていると言うから驚くと共にリスペクトしかない。老化の仕方は人それぞれだけれど、自分と同じくらいの年齢の人のお世話もされていると思われるけれど、私も退院したらまだまだ頑張らなくては、と力がもらえた。


こうして、4人部屋も当たりだ、と思っていたけれど、外れた、と思われている人が空いていたベッドに入ってこられた。


丁度入って来られた時に私達はお喋りしていたのだけれど、それが耳障りだったのか、家の人に電話で話されている声が私達にまる聞こえ。


今部屋を変わったとこだけど、えらいとこに来てしまった。他のベッドの人達が大きな声でしゃべるから、みたいなことが全部お喋りしていた私達の耳に入り、思わずみんな沈黙。


そんなに大声ではないと思うけれど、そう聞こえて不快だったなら申し訳ないけれど、四六時中喋ってはいないし、お隣のおばあさんもお喋りは好きだけれど、そんなに非常識な人ではない。


日中ちょっとの間のお喋りだったんだけどな、と思いしばらく会話は自粛していたけれど、でも夜ではないし、喋り続けてはいないし、とそこまで遠慮はいらないかな、といつとはなしに少しばかりはまたお話をするようになった。それほど生活の声や音が辛いほど重篤な人なら個室からでることもないのだし、4人部屋になったら、多少は誰も我慢することはあるように思う。まぁ、直接文句を言われたわけではないのだけれど。


けれど、やはり誰もその人に話しかけることはなかった。だからなのか、大きな声でいつも家族に電話をされている模様。その声もかなりだけれど🙄。きっと、どちらかが退院するまで顔も知らないままの人なのだろうと思う。外れの部屋でごめんなさい🙄


お喋りの中には、お互いに少し長くいる人からの役立つ情報提供もある。あっちのお手洗いの方が車椅子で入りやすい、とか、私は洗濯場の位置や使い方などをお知らせした。それなりに助け合ったりもしている。


そんな会話の中で80歳前の人が、やっぱりお話はしてみないとね、と言われる。明らかに、例の方への嫌味がこもっている😁


そんな私にとっては当たりの部屋が突然変わることになった。今の4人部屋は、手術前後の人が使われて、私はそろそろリハビリ中心になるのでそういう人が多い部屋になった。病棟は同じだけれど、長い廊下の先の方になった。


今までの部屋の人に短い間でしたけど、お世話になりました。お大事にね、と挨拶を交わした。折角仲良くなれたのにね、と名残惜しんで下さるし、私も同じ思いだった。袖振り合うも多生の縁とはこういうことなのだな、と思う。またいつか会うことがあるやらないやらわからないけれど、短い期間、御縁のあった人の今後の回復を祈る。例の人とはやはり顔も知らないままのお別れになった。縁のない人だったのだろう。


短い間の入院生活のなかでも、さまざまな人間模様は繰り広げられるものだ。残り一週間程度になってきたけれど、まだここに居る以上は、ここの体験をしっかりしつつ、リハビリを引き続きがんばるのみだ。




新しい部屋の近くのデイルームの窓からはドクターヘリのヘリポートが見える。ドクターヘリが来たらものすごく大きな音がするからすぐわかりますよ、と言われた。

うわっ、退院までに見たいな、と一瞬不謹慎なことを思ってしまった😵そんなことはあってはならないのだった、と反省。それよりも、もう少ししたら川沿いに桜が満開になるのが見られる。私の退院とどっちが早いだろう、と思いながら眺めた。