痛みと向き合う | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

4人部屋になって初めての朝を迎えた。窓のないスペースなので、今日の空模様も何もみえないのが残念だ。リハビリに午前と午後出かける時にその日の空模様が見られるだろう。



昨日までの個室から眺める外の様子だ。

私の窓からは職員専用の駐車場が見えるので、朝8時前後からどんどん車が増えていくのを眺めていた。今日もよろしくお願いします。そして夕方6時前後に、車はだんだんなくなっていく。お疲れ様。そして少なくなった車の持ち主は夜勤の車だ。今夜もお疲れ様。そんな一日のメリハリと言うか、それが眺められなくて残念だ。

昨夜の夜は、と言うと個室ではないので部屋の外に出てお手洗いに向かう。


誰もいない夜の病院の静かなこと。器械の音が時たまあちこちから響く。新しく新館として増設されてさほど間もないので不気味さはない。

昨日午後3時くらいに手術に向かった隣のベッドの方は個室かと思えば、午後7時くらいに部屋に戻られた。手術が終わってすぐなのに個室ではないとは!!私はたまたま個室が空いていてラッキーだったのか!?と思ったけれど、おそらく私は元々予約をいれていて、予定どうりの手術だったので個室も確保されていたのだろう。

お隣の人は、いわゆる突然の事故で緊急手術だったので個室の確保ができなかったのかもしれない。

無事に手術は終わったものの、昨夜は辛いだろうな、と思ったけれど思いの外静かに過ごされていた。麻酔がまだよく効いて痛みがなかったのかもしれないけれど、私の様にブザー押しまくり、と言う様子もみられなかった。

高齢なのでさぞかし辛いだろうな、と思っていたけれど、高齢者の方が明らかに辛抱強いのかもしれない。

そして先程は家族の方にだろうと思うけれど、電話をされていて、夜もよく眠れたこと、(眠れたんだ😳!)、そしていくつか持ってきて欲しい物を伝えると、掃除機は押入れに入っているから、とか、畑のほうれん草をお浸しにしておじいさんに食べさせてやって、とか言われている。素晴らしい!泣けてくる😭 なんて立派な😭!

屋根から落ちて自分を下敷きにして骨折させたおじいさんの心配をしているおばあさん😭

それに比べて私ときたら、ひたすら痛い痛いとなげくばかり。まぁ、他のベッドの人も痛い痛いと言ってるから、人それぞれ痛みへの感じ方は違うのだろうけれど。

私は特に痛みに弱いと思う。痛みだけではなく、しんどい、苦しい、そういうの全般に弱い。手術当日は絶望したほどだ。このままきっと治らないかもしれない!だったら生きていたくない😖、そんなことすら考えた。

きっと痛みに限らず人生に絶望して死を選ぶような人は、術後すぐの私の様に、このままずっと変わらない、としか思えないのだろうな、と思う。

それでもやはり一週間が過ぎるとずいぶん楽になっている。改めて思うに、私の手術は、膝を開いて本来の傷んだ膝関節を取り除き、全くの異物である人工関節を入れるのだ。それに合わせて骨も削ってO脚になっている骨をまっすぐにして縫い合わせる、と言うことをやっているのだから、術後数日は痛くて当たり前なのだ。

痛み止めでなんとか抑えているけれど。それなのに、まだこんなに痛い、痛み止めが効かない、ほんとに治るんだろうか、とまだ術後一週間にもならない頃からそんなことばかりを思っていた。ちょっと内出血したら、足が腐っていっていってるんじゃないですか〜😱みたいなことを思ったり。


腐りゆく足に見えるし😭

で、大丈夫でしょうか?まだ痛いんですが、と先生に訴えると優しい先生なので大丈夫ですよ、日にち薬でよくなりますから、と言って下さるけれど、内心はまだ痛くて当たり前だろ、あんた、あれだけの手術してまだ数日だよ!と思われていただろうな、と思う。

そう、痛くて当たり前!この考えが私にはなかった。生身の体にあんな手術をしたんだから、痛くて当たり前だし、膝は膝で治癒にむかって頑張ってくれているのだ。本来の関節を切り取られ、全く異質の関節を入れてつながれ、その異物に合わせて骨を削られ、そんな目に合いながら、一生懸命それでもその異物を受け入れようとしてくれているのに、痛い痛い、とほざくな、と膝も言っているだろう😓

もう、ほんと!謝るから!ごめんよ!きっと受け入れてくれて馴染んだら、あなた(膝)の負担も減ってくるから、その日まで一緒にがんばろう!痛い痛いの代わりにありがとね、がんばろね、に言葉を変える!そして残りの2週間足らずを過ごしていきたい。

でもねぇ、また痛みがドーンときたら痛いよ〜ん、となる様な気はする。そんな痛みにすごく弱い弱虫なのだった、私は😓