納骨その他は後見人さんがすべて手配して下さるので、施設としては担当職員が付き添い法要に参列した。
そして問題はそれからで、お位牌や仏壇をどうするか、と言うことになる。こういうことは今までにない初めてのことで戸惑った。もし施設の利用者さんの部屋に仏壇を置いても供養などできるわけもないし、先々その利用者さんが老人ホームの方に移ることになったら、仏壇は持っていくのか!?はたまたその利用者さんが亡くなった場合は!?
そんなことも含めて普通はお位牌はお寺に預けるのが順当だろうと思ったけれど、そのあたりは施設側が口出しはできないので後見人さんにお任せした。
後見人さんといっても利用者さんとは一切関わりのない他人で、たいていは弁護士さんなどが裁判所から依頼をされて後見人としての役割を担う。なので月に一度程度面会に来られるけれど、数分程度話をして帰られるので利用者さんのことはほとんど把握はできていないし、知的障害者さんのこと自体あまり理解できていない。
法律上すべきことをする、と言う感じだから今回も利用者さんの意思を尊重する、ということで、利用者さんに尋ねられた。割と軽度な利用者さんなので受け答えはできるけれど😲
ただ私達からみると、聞き方だよなぁ、と言った感じ🙄後見人さんは利用者さんに、お父さんのお位牌や、それを入れる仏壇を持っていたい?と尋ねる。
そういう言い方をすれば100%うん、と答えるに決まっている🙁
私達なら、お父さんのお位牌をここに置いていても粗末になるから、お寺で預かってもらった方がよくない!?そして今までお母さんのお墓参りをしていたのと同じにお父さんのお墓参りをすればいいんじゃない?ちゃんと連れていってあげられるから。と言う風に尋ねる。そう尋ねると100%うん、と言う。
けれど後見人さんは、お仏壇持っていたい?と聞いたものだから、当然持っていたい、ということで用意をすることになった。
本人は全くお父さんのことを言わないし、もう悲しい気持ちもなくなっているのだけれど。悲しいような救いのような、それがこの利用者さんの障害なのだ。
それでも後見人さんが置いてあげましょう、と言われるので、若い担当職員がまだそんな知識もないまま用意をする。ただ、いかにも仏壇、という形ではなくていいんじゃないの、ということで、棚の様なものを用意した。
手前にベッドが置かれているので利用者さんが横になっても丁度見ることができる。でも見ないとは思う🙄
ただ私達は、見られている様な気がする。そしてうちの娘をちゃんと世話してやってくれよ!くれぐれもよろしく頼むよ!と言われている気がする。それはそれでいいのかもしれない。
雨も降らなければ困るから、被害がでるほどではなく、ほどほどにね、とお願いしたい。