きのう何食べた? ロス | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

春からの番組で楽しみに見ていた きのう何食べた?がとうとう終わってしまった。ネットでも残念がる声が多数見受けられる。

深夜の番組だし、特別な出来事が起きるわけでもなく、二人の恋人の日常を淡々と写し出しているだけなのに人気で私も毎回ほっこり癒されていた。

もっとも少し違うのがゲイの男性二人の恋人だということだけれど、この二人を見ていると特別なことは何もない普通の恋人同士だけれど、ゲイであることの苦悩もほんとに自然に織り混ぜられていて、しっとりとした感動に包まれる。

最終回は初めてシロさんがお正月に恋人のケンジを実家に連れて帰ったシーンだった。両親の微妙な心情がほんとにうまく表現されていた。自分も今は親の立場だからその両親の心情も理解できる。

それでも、ケンジの人柄に両親も気持ちがほぐれた素敵な最終回だった。

相手をいとおしく思う、そこに男女の恋人同士と何も違わない、そんなことを感じさせられるドラマだった。

感動シーンは数々あったけれど、私は最終回のひとつ前が一番心打たれた。ネットでも神シーン、と言われていた。

シロさんがケンジを実家に連れて帰る、と言った時に、同じくゲイのカップルの一人が、どうせ理解されないんだから、むしろ両親にショックを与えるだけだ、と反対する。

その時シロさんが涙ながらに自分の気持ちを伝えた。

ゲイの何たるかを分かって欲しいわけではなく、自分達が両親が思っているほど不幸ではない、と言うことを伝えたい。両親は自分がゲイだと知った時、かわいそうな子だ、と思っただろう。そして自分の育て方が悪かったんじゃないか、と自分を責めただろう。生涯子供を持つことのない自分が親にできることは、自分が幸せなんだ、と言うことを知らせることだと思う。そんな言葉だった。シロさんだけでなく私も思わず涙した。このシーンは忘れられない。

そしてその時長女をふと思った。世の中にはゲイであったり病気であったり他にも多く、いわゆる普通と違う、と思われている人は多い。そして大抵はかわいそうだ、と言う目で見られたり偏見の目で見られたりする。


長女は脊髄性筋萎縮症という産まれながらの難病のやまとを育てていて、最初はともかく今は不幸でも何でもなく大変だけれど幸せに暮らしている。それでもストレッチャーに乗り人工呼吸器で移動するやまとに、かわいそうに、と声をかけられることが何より悔しい、と言う。時にはお年寄りなど涙を流されることもあるそうだ。その時ほどたまらない気持ちになることはない、と言う。

私も長女の気持ちと同じだと思っていたけれど、やまとに対しては同じ気持ちだけれど、長女には日々大変な毎日でかわいそうに、と実は思っていたことに気づく。そして、うたのこともなかなかかまってもらえずにかわいそうに、とも。なんとか私が助けてやらないと、そうずっと思っていた。

シロさんの両親と同じなんだな、と思う。必要な手助けはしてやればいいけれど、長女一家は幸せで、私の思いで大変でかわいそうな一家にしていたかもしれない。うただって私達も好きだけれど、家族が大好きで幸せなんだな、と今さら思う。

たくさんのことをさりげなく気づかせてもらえたドラマだった。それでも教訓めいたことは何もなく、いろんな思いも毎回出てくる美味しそうな料理と一緒に飲み込んで、普通に幸せを感じて過ごす、それを観ているだけで私も幸せを感じられた。

そんな素敵なドラマが放映される時代になったんだな、と思う。終わってしまって寂しくて仕方ない。他にもラジエーションハウスや、インハンド、と好きだったドラマもみんな終わってしまった(>_<)

季節の変わり目には毎回こんな思いをする。それにしても、ドラマを見ていると、だいたい3ヶ月クールだけれど、その3ヶ月があっという間で、日々の過ぎる速さに驚く。

また次も素敵なドラマは始まって夢中になるんだろうけれど、しばし寂しい。


そんな中のなぐさめ、、半年クールの朝ドラはまだまだ楽しめる。後半になりますます目が離せない(  ̄▽ ̄)

最近登場しているこの人。なっちゃんの変わり者の同僚坂場君

この人が


auのCMの細杉君だったとは!!(゜ロ゜ノ)ノ

役者さんはすごい!


このお二人も最高な役者さんだった。続編を待とう。