透明 | やまとうた響く

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日々の出来事や想いを綴っています。エッセイ風に書けたら素敵なんだけれど。

前回の記事から透明繋がりなタイトルになったけれど、今回はとーさん作品ではなく私の好きな本の話。

10日に書いた朝ドラとハンコの記事の中で紹介した不思議なハンコ屋、という本を、職場の若い本好き仲間の職員に貸していたのだけれど、気に入ったらしく、インスタにアップしていた(  ̄▽ ̄)

彼女は、以前記事に書いたわたしのラッキーパーソンに並ぶ可愛い子で、いつも読んだ本の情報交換なんかしている。あずかりやさん、を教えてくれた子でもある。で、私からも再び購入したばかりの不思議なハンコ屋、を貸していた。




ハンコ、欲しくなったらしい(  ̄▽ ̄)彼女は、すでに結婚の予定があるので、私は上記のようにコメントした(  ̄▽ ̄)

まぁ、ハンコを作るかどうかはともかくとして、彼女は若い職員のなかでも、新任当時から、仕事にはすっかり慣れてきていても、ちっとも態度が新任の頃と変わらない謙虚で素直な子だから、必ず幸せになれると確信している。

こういう子は、どことなく淀みがなくて透明感がある。残念ながらうちの職場でもこういう子ばかりではない。ラッキーパーソンもこんな感じの子だ。

最初はみんな持っていた謙虚さや、素直さを、慣れることによって失ってしまうと、人の意識はどんどん堕ちていく。それは、注意したりして治る、とか言ったものではないから困るし、ある意味気の毒になる。堕ちるにつれ、透明感がなくなり、淀んでくる。そういう人は少しずつ幸せからも遠ざかる気がする。そういう職員に支援される利用者も気の毒だ。

その子に本を返してもらい、改めて読んでみた。ずいぶん前に読んだきりだから、忘れているところは多い。

で、今回気づいたのが、数人の体験談を載せているなかに、安藤和津さんがいた。今の朝ドラの主人公、安藤サクラさんのお母さんだ。なんて奇遇な。安藤和津さんが体験談を寄せられたのは10年くらい前のことだ。

娘さん二人もハンコを作られたそうだ。つまり安藤サクラさんも、ここのハンコを持っているということだ。安藤和津さんは、ハンコを作ってから少しずつ安定してきて、娘さんも一人は監督の道を、そしてサクラさんも女優の道が順調になってきた、と10年前に書かれているけれど、当時はまだまだ無名のサクラさんが、朝ドラの主人公になるなんて、きっと夢にも思われなかったろうな、と思う。

必ずしもこれらが決してハンコを作ったからとは思わないけれど、地道に素直に謙虚な生き方をされてきた結果、運の後押しがあった、ということなんだろうと思う。



やはり大切なのは人の意識なんだと思う。

そしてもう一冊、透明繋がりで、かなり前に記事にも書いた本を思い出した。アンナの小さな神さま、と言う本だ。私の意識を透明に変えてくれるような本だ。リブログしてみたので、内容はそちらを読んでみていただけたら、と思うけれど、この本の解説に、ああ、と言わされる本、だと書かれていた。リブログの記事にも書いたけれど、私も読後、ああ!と呟いた。今だに1番大切にしている本だ。いい本に出会うと、人は意識が変わるのだ、と思った一冊だ。出会えて感謝したい(  ̄▽ ̄)







挿し絵も味わい深い