先日、
小石川植物園に行って、
植えてあるわけではないけれど(いわゆる雑草?)、
見たこともない、花が咲いていた。
なんだ、これー
と、思ったが、
落ち着いてよく見ると、
雄しべ(黄色い花粉の部分)の、真ん中に、
枝分かれした雌しべの柱頭(赤い棒状)が見える。
写真では分かりにくいが、
雌しべの柱頭に、雄しべが生えているように見える。
そして、大きめの5枚の花弁。
アオイ科であることが分かり、
植物図鑑で、
キクノハアオイ であることを確認した。
花の形で、
科を推定することは、とても楽しい。
翌日、
豊田市動物愛護センターに用事があり、
すぐ近くの、豊田市鞍ヶ池公園の温室に行って、
アオイ科を確認してきた。
ハイビスカスの仲間は、
雌しべの柱頭に、雄しべが生えているように見えることがよく分る。
雄しべの花糸の部分の、設備投資を、節約しているのだ(…と思う)。
この花も、
同様のつくりで、
アオイ科であることが分かる。
植物園のいいところは、
どこの誰だか、すぐに分かるところ♪
これは、ちょっと、見たことがない形だけど、
アオイ科であることは、わかる。
いろいろと、ていねいに説明してあり、
私の好きな温室です。
赤いのは、苞葉だなんて、
ありがたい説明です。
雌しべの花柱に巻き付いている、濃い紫色が、多分花弁。
アオイ科がすべてこうだとは思いませんが、
見たことがない花でも、
このように仲間分けができると、おもしろいですよ。