鳥屋さんの Kさんから、質問が来た。
「昨日マキノスミレを見ましたが、和名の由来を教えてください。」
おぼろげな記憶を頼りに、こんな返事を出した。
「人から聞いたか、本で読んだか忘れましたが、
マキノスミレを見つけた人が、牧野富太郎のフアンで、牧野という名前をつけたらしいです。」
原典も示せない、いい加減な返事だと思うが、
人選の間違いと、あきらめてもらうしかない。

先日、うちの近くで咲いていた、マキノスミレ。
葉の展開前に、葉より大きな花が咲く。
細長い葉で、葉裏が赤い。
数日後、鳥屋さんのKさんが、
とても興味深い記事を送ってくださった。
これでいろいろなことが分かった!!!
質問された方が教えてもらって、
何やってんだ… というご意見は、ごもっともです。
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記事中ほどの、「さて、話が変わるがマキノスミレという
牧野の名を持つスミレがある。なぜ「マキノ」なのか・・・」
あたりから読むとよいと、Kさんに教えてもらい、
読んでみたら、いろいろ分かりました💛
超かんたんに言うと
マキノスミレの名前を付ける時、
Boissieu博士が、牧野博士に、献名したのです。
お礼に
ヒメミヤマスミレの名前を付ける時、
牧野博士が、Boissieu博士に、献名したのです。
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マキノスミレの学名(フルネーム)は、以下のとおり。
Viola violacea Makino var. makinoi (H.Boissieu) Hiyama ex F.Maek.
わたしなりに解読すると(間違ってるかも)
Viola(属名)スミレ属
violacea (種小名)シハイスミレ
Makino (シハイスミレの命名者)
var. makinoi(変種名)マキノスミレ
(H.Boissieu) (マキノスミレの最初の命名者)
Hiyama ex F.Maek.(マキノスミレの二人の新しい命名者)
マキノスミレは、シハイスミレの亜種ではなく、独立した種という説もあります(wiki)。
これを見ると、Boissieu博士が牧野博士に献名した後で、Hiyama ex F. Maek.の二人が、同定しなおしたみたいですね。
そこには、また、どんなドラマがあったのでしょう。
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ちなみに、ヒメミヤマスミレの学名は、以下のとおり。
Viola boissieuana Makino var. boissieuana
Viola(属名)スミレ属
boissieuana(種小名)ヒメミヤマスミレ
Makino (命名者)
var. boissieuana(変種名)ヒメミヤマスミレ
ヒメミヤマスミレは、フモトスミレの亜種という説もあります。
フモトスミレのシノニムという説もあります。
一つの花に、二つ以上の名前があることを、シノニムという。
生物界全体、混乱して諸説紛糾し、シノニム問題は多い。
ちなみに、ヒメミヤマスミレのフモトスミレ系のシノニムの学名は、以下。(wiki)
Viola sieboldii Maxim. subsp. boissieuana (Makino) F.Maek. et T.Hashim. (1968)
これを解いたら、また、おもしろそう。
Maximマキシモビッチが、命名し
牧野が、最初に亜種を命名し
F.Maek. et T.Hashim. (1968)そのあとこの二人が1968年同定しなおしたみたいですね。
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今回は、私的には、超むじかしかった。
頭を使いすぎました…
本でも読んで勉強して、また、訂正します。
ひょっと、最後までよくださった人がいたら、ありがとうございます。