小原で、ギンランをみつけました。

高さ10センチほどの、キンランの仲間(キンラン属)です。

まだつぼみです。

 

 

距=きょ (花の下の方から飛び出している部分)があるのが特徴です。

    古い例えですが、ジャイアント馬場のあごみたい。

 

ラン科は属が多く、100属くらいありますが、

その中のキンラン属は、主なものは、以下の5種です。

 キンラン…………黄色

 ギンラン…………白色 距が短い

 ササバギンラン…白色 葉がササの葉のように細長 距がわずかにある

 クゲヌマラン…… 白色 

 ユウシュンラン… 白色 距が長い

 

ランは、菌従属栄養植物 (かつては腐生植物といった) ですが、

菌にたよる度合いは、さまざまです。

葉緑素を持たず、光合成をしないものもあります。(ツチアケビ オニノヤガラ 等)

ギンランは、緑色の葉からも分かるように、完全に菌に頼っているわけではありませんが、

ラン菌と共生して、菌類から栄養をもらって(うばって?)います。

ラン科の根は異常に太いのですが、

あの中にラン菌を閉じ込めているのだと、かってに想像しています。

 

 

この、ギンランは、ある家の入口の土手にありました。

もし、ここに、ギンランがあることを知ったら、

盗掘をする人が、いるかもしれません。

 (性悪説ではありませんが、そういう人は、いるかもだと思います。)

場所をお知らせして、みなさんに見ていただけないのが、残念です。

 

 

蛇足

クゲヌマラン

守屋山の下山口で、一面に100株以上咲いていたことがあります。

クゲヌマランがあるとは知らなかったので

もう、大喜びしました。

この季節だけの (1週間ずれたらお目にかかれないかもね)

自然からの、サプライズプレゼント、

喜んで受け取りました。

山歩きは、こんな楽しみもあるので、やめられません♬