県境への県道をあるいたら、

たくさんの木の実がありました。

 

最初にガマズミ属の5種を紹介します。

↑ ガマズミ                  ↑ オオミヤマガマズミ

やはり、天然物は、かっこいい!!      ガマズミよりも少し高い山にある。

                            ガマズミに比べて葉に毛が少ない。

                            実は、やや垂れ下るように付く。

↑ コバノガマズミ 前の二者に比べて、葉が小さく実の数も少ない。葉柄が短い。

この他に、

ミヤマガマズミ(葉柄が長く、葉に毛が少ない)

オトコヨウゾメ(葉柄が長い 葉を押し葉にすると真っ黒になるのが最大の特徴)

があり、全部で5種が大平にはあります。

これらを見比べるのも楽しいものですよ。

 

↑ ツリバナ

最初は、風鈴のように赤い実がぶらぶらぶら下がり、

シャンデリアのように5つに割れて、なかから赤い小さな電球(種)が数個ぶら下がります。

 

↑ ツクバネウツギ

花が落ちた後、がくがのこり

名前の通り、ツクバネのような形になっていました。

ツクバネって言っても、ある世代以上じゃないとわからないだろうなあ…

 

↑ ヘビノボラズ          ↑ 紅葉したヘビノボラズ

ヘビノボラズは、刺があまりに鋭いので、蛇も登れないという意味です。

東海丘陵要素植物のひとつ、世界中に東海地方の湿地にしか分布しない、

貴重な植物です。

紅葉があまりにもきれいなので、アップしました。

 

↑ アベマキのどんぐりと殻斗(どんぐりのパンツを、殻斗=かくと、といいます)

足の踏み場もないほど落ちていました。

どんぐりゴマをつくりにはぴったりのどんぐりです。

大きさを分かっていただくために指を入れておきました。すごく、おおきいでしょう!?

 

↑ 多分 ヒメホソアシナガバチの巣

アシナガバチの仲間は、それぞれ特徴のある形の巣を作ります。

スズメバチの仲間も、特徴のある巣を作るので、

巣を見ればそれを作った蜂が分かるという面白さがあります。

 

家の軒下などに作られた、ラグビーボールのような大きな巣をみて、

「オオスズメバチの巣だ」という人がいますが、

オオスズメバチは地面や朽ち木の下などに巣を作るので、

正しくは、キイロスズメバチの巣と言うべきでしょうね。

 

蜂は、冬には一部の個体(女王など)以外はすべて死滅し、巣は二度と使われません。

(ミツバチのように、冬中餌をもらえば巣は放棄しません)

そうなる前に、丈夫な女王をたくさん育てたいので

エサのなくなる秋には凶暴化します。

山を歩いていて、蜂に出くわしても、決して振り払ったりしないようにしましょう。

 

いくらはらぺこでも

蜂は、人間をエサとは思っていないので

脅かしたり、振り払ったり(これは蜂に対する攻撃)しなければ、そのうちどこかへ去ります。

 

今回、最後は、説教じみてしまいました。

でも、蜂による死者は、毎年、熊や蛇による死者の数倍ですので、

熊や蛇を恐れる人は、その倍くらい、蜂への注意と対策をしてくださいね。