これは、ヤマアジサイ。
太平洋側の山に、ふつうにある。
ふつうに受粉して種を作る花は、中心に集まっている。
まわりにある、白い大きい花は、装飾花といって、
目立たない小さな花のために、
「ここに花があるよ!」と、虫たちに知らせているのが、仕事。
アジサイの仲間は、この形が多い。
今日、猿投山で見た、ヤマアジサイ
突然変異(遺伝子が組かわって、形質が変わること)がおきて、
二つの変異が起きている。
① 装飾花が、八重咲になった。
② 普通の花が、なくなった。
これでは、おしべもめしべもないので、
この株は、種(たね)を作る事ができない。
こんなに大きな株で、花は、無数にあるが、
この株に、種ができることはない。
株の寿命が来るまでの命。
ヒトが、挿し木や接ぎ木をすれば、株分けすることができる。
ふつう民家に植えてあるアジサイは、
装飾花ばかりの突然変異が多く、自然界では、子孫を残すことができない。
しかし、人の手によって植えられ、株の数はヤマアジサイより多いかも…
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こちらは、コアジサイ。
突然変異ではなくて、もともと、装飾花がないタイプ。
では、どうやって、虫たちに花が咲いたことを知らせるかというと、
花の時期に、甘いにおいがするそうだ。
コアジサイは、ある時から、
装飾花への設備投資をやめて、においに、戦略を変えたらしい。
その戦略は、けっこう成功しているみたいで、
一面コアジサイの山道などに出くわすことがあります。
ヤマアジサイも、コアジサイも、がんばってます~