これは、ヤマアジサイ。

太平洋側の山に、ふつうにある。

 

ふつうに受粉して種を作る花は、中心に集まっている。

まわりにある、白い大きい花は、装飾花といって、

目立たない小さな花のために、

「ここに花があるよ!」と、虫たちに知らせているのが、仕事。

 

アジサイの仲間は、この形が多い。

 

 

 

 

 

 

今日、猿投山で見た、ヤマアジサイ

突然変異(遺伝子が組かわって、形質が変わること)がおきて、

二つの変異が起きている。

 

① 装飾花が、八重咲になった。

② 普通の花が、なくなった。

 

これでは、おしべもめしべもないので、

この株は、種(たね)を作る事ができない。

 

 

 

こんなに大きな株で、花は、無数にあるが、

この株に、種ができることはない。

 

株の寿命が来るまでの命。

ヒトが、挿し木や接ぎ木をすれば、株分けすることができる。

 

ふつう民家に植えてあるアジサイは、

装飾花ばかりの突然変異が多く、自然界では、子孫を残すことができない。

しかし、人の手によって植えられ、株の数はヤマアジサイより多いかも…

 

 

 

 

 

 

こちらは、コアジサイ。

 

突然変異ではなくて、もともと、装飾花がないタイプ。

では、どうやって、虫たちに花が咲いたことを知らせるかというと、

花の時期に、甘いにおいがするそうだ。

 

コアジサイは、ある時から、

装飾花への設備投資をやめて、においに、戦略を変えたらしい。

 

その戦略は、けっこう成功しているみたいで、

一面コアジサイの山道などに出くわすことがあります。

 

ヤマアジサイも、コアジサイも、がんばってます~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猿投山を歩いていたら、

大きめの徘徊性のクモ、ホソミアシダカグモが、

道に走り出てきた。

 

おお、

 

と思って、観察していると、

どこからか、オオモンクロクモバチが出現。

 

両者、はっしと、にらみ合い。

見た目は、クモの方が、ひとまわり大きい。

 

 

しかし、勝負は、一瞬についた。

クモバチの勝利。

おしりの針を、クモの頭胸部と腹部の間に差し込み、

クモは、動けなくなった。

 

 

 

 

 

クモは、死んではいない。

麻酔をかけられた状態。

 

おそらく、クモバチは、どこか土に空けた穴にクモを運び、

自分の卵を産んで、埋める。

 

 

 

 

 

 

こんな大きな獲物を、どうやって運ぶのか見たいのだけれど、

 

 

 

 

 

 

クモバチは、身繕いしたり、徘徊したり、

いっこうに運ぼうとしないので、観察は、ここまで。

 

 

 

 

よく見ると、オオモンクロクモバチは、あちこちで、

地面から5㎝ほどの超低空飛行をして、獲物(クモ)を、探していた。

 

 

 

地面には、

オオミズアオ ノコギリクワガタ ヤマアカガエル ノコギリカミキリ など

いろいろな生き物の死体があった。

ジャコウアゲハや、ヨトウムシの、幼虫は、蟻に襲われて瀕死だった。

 

巣立ったばかりの幼鳥を連れてうれしそうな鳥たちもいた。

トカゲや、カナヘビの子どもが、うれしそうに走り回っていた。

 

世界は、喜びと苦しみに満ちている。

猿投山の観察会で、

かわいいものが、いろいろ見つかった 💛

 

 

 

 

コガネムシ

 

お金持ちらしい。

だって「コガネムシは金持ちだ~♪」

という歌がありますよね。

 

 

 

 

 

 

すじが目立つ、

オオスジコガネ

頭の、金属緑の三角形も、いいですね。

 

 

 

 

 

 

ヒメコガネ

恥じらう、乙女の色?

 

 

 

 

 

 

この日は、オオセンチコガネ マメコガネ など、

コガネムシが、勢ぞろいだった。

 

 

 

 

 

 

おいしそうな、タマゴタケ。

 

 

 

 

 

 

 

アミガサハゴロモ

よく見ると、けっこう目が怖いかも。

幼虫は、かわいいけどね。

 

 

 

 

 

 

ミスジビロードスズメ

コアジサイの枝で、じっと、こちらを見つめていた。

 

この、キュートな眼…

って、実は、これ模様で、眼は極小です。

 

 

 

なんだかこの日は、

かわいいものに、いろいろで会いました。

 

毎年このじきになると、

浄化槽で大量発生して、

 

キッチン

洗面所

お風呂

トイレ

排水溝

等に、点々と付着する、微小な虫がいる。

 

 

 

これ!

ほんとうは、もっと大量に発生するが、自己規制。

掃除しても、キリがない。

 

近所のマダムは、これを

「大平虫」とよぶ。

なわけないだろう… もちろん、図鑑に大平虫はない。

 

 

 

 

 

コバエかと思いきや、

腰のくびれや、立派な触覚は、ハチ目を思わせる。

 

 

 

先日、このことで、LINEをしていたら、

「うちの近所では、多治見虫と呼んでいる。」

と言われて、笑えました。

 

 

梅雨の時期の、風物詩だと思うようにします…

私が持っているポイズンリムーバーは、

これ

小さくて、軽量

 

 

なんだっていい、

虫に刺された後、毒を吸い出せる機能があれば。

 

 

 

ポイズンリムーバーの効能について、

どうのこうの、議論があるが、

私は、山を歩く人に必須の、効果があるものだと思っている。

 

 

私自身、カや、ブヨに刺された後、吸い出すと、

腫れが激減する。

 

夫は、虫に弱いくせに、外仕事が多いが、

これを使うと使わないで、予後が全く違う。

 

 

 

私の知っているガイドさんは、二人も、ハチに刺されてひどい目に会った。

今年、身の回りで、ダニ被害が目立った。

 

そんなとき、これがあれば、どんなにかよかったのにと、思う。

 

 

 

私は、二つのザックそれぞれに、入れてある。

キッチンにも置いてある。

自然観察会の時は、班ごとに、ポイズンリムーバーがあるように、している。

 

 

ぜひお持ちになるといいと思います。