吉田輝星投手の球速の秘訣 | 石川貴之/ゼロ・グラヴィティ理論 --- 爆発的にパフォーマンスを発揮する"7つ"の新法則

石川貴之/ゼロ・グラヴィティ理論 --- 爆発的にパフォーマンスを発揮する"7つ"の新法則

▼待望の著書 #ゼロ・グラヴィティ理論 が4月刊行▼過度なウエイトトレ不要の世界を目指し"7つ"の新法則を提供中。ストレッチ,トレーニング,スポーツ動作の指導が得意▼2019年北海道〜沖縄の全国で受講者数229人/3月現在▼株式会社カラダラボ代表取締役

皆さん、去年の夏の甲子園を見ていましたか?

大阪桐蔭が優勝しましたが、その決勝の対戦相手を覚えていますか?

それは、秋田県勢103年ぶりの準優勝を成し遂げた金足農業高校です。

このとき大活躍したのが、吉田輝星投手です。

彼は夏の甲子園を通して、プロ野球から注目され、

北海道日本ハムファイターズへの入団が決まりました。

今回はその吉田投手のピッチングについて解説します。

 

吉田選手は秋田大会初戦から甲子園の決勝戦まで全11試合1517球を投げ抜きました。

吉田投手が身体を上手に使い、投球フォームが綺麗な状態で投げ続けたために、

このような偉業を成し遂げられたのです。

身体を上手に使うことで、疲労を最小限に抑えることができるのです。

しかし、1517球ともなると、疲労は溜まってしまいます。

練習やトレーニングにより、スタミナが人並み以上にあったことは間違いありません。

 

吉田投手の凄さはそれだけではありません。

伸びのあるストレートはボールの変化量の数字にも表れています。
吉田投手のストレートは、ボールの変化量

(重力の影響のみを受けてボールが到達した地点を原点とした時、

回転数と回転軸による揚力の影響を受けてボールがどれだけ変化したか)を

測定すると、縦変化は53センチを記録しました。

プロの投手の平均は44センチで、吉田投手は9センチも上回ります。

硬式球の直径は約7センチで、ボール1個以上も違うことになります。

実際にボールが浮き上がるわけではないですが、

打者からするとボールがホップするような印象をしっかりと与えます。
吉田投手のような変化量の多く、回転数が多いノビのあるストレートを獲得するためのトレーニングを

ご紹介いたします。

 

ボールの回転数と変化量を上げるための7つの条件があります。

①両手首のスナップ動作の獲得
②人差し指と中指の伸展可動域
③親指・薬指・小指の屈曲可動域
④脱力感
⑤筋肉の連鎖運動
⑥適切な重心移動
⑦胸椎(背骨)の回転

この7つの動作が円滑に行えると、ボールの回転数と変化量が増え、球速UPが期待できます。

両手首のスナップ動作と脱力感の獲得は以下のトレーニングを行います。

 

 

【スナップ動作 ver.1】


 

①肘と肩を水平にする
②肘を屈曲し手首の力を抜く
③左の肘を正中線に近づける
④スナップ動作を効かせ、右手を水平に伸ばす
⑤伸ばした瞬間にスナップ動作を使い引き戻す
⑥連続で20回行い反対側も行う

 

この時見落としがちなのは、利き手の逆手のスナップ動作が円滑に行えているかです。
右利きの選手がボールを投げるとき、左手を引く動作が必要になります。
その引き手のスナップ動作の練習を野球の練習でやる機会は少ないと思います。
このスナップ動作で逆手が上手に引けるようにしましょう。

 

 

次は上半身の連動性を獲得し、球速upに繋がるトレーニングです。

 

【球速upトレーニング ver.11】


 

①膝立ちで状態 

②右肘を正中線に近づける 

③右手を斜め上に伸ばす 

④右肩甲骨を後ろに回しながら、左肘を正中線に近づける 

⑤左手を斜め上に伸ばす 

⑥左肩甲骨を後ろに回しながら、右肘を正中線に近づける 

⑦左右交互に1分間続ける

 

音楽に合わせ、リズムよく動かすと体が回転しやすくなります。
さらに複雑になったトレーニングがこちらです。

 

 

【球速upトレーニング ver.12】


 

①膝立ちで状態 

②両肘を正中線に近づける 

③両手を斜め上に伸ばす 

④前腕を回内しながら右肩甲骨を後ろに回す 

⑤脇を締めながら、再び両肘を正中線に近づける 

⑥左右交互に1分間続ける

 

 

いかがでしたか?

これらのトレーニングが上手にできるようになると吉田輝星投手のような伸びのあるストレートを

獲得することができます。

他にも、球速アップトレーニングがありますので、こちらも参考にしてみてください。

こちらのリンクより↓↓

https://twitter.com/i/moments/1089441532065701888