重心移動と外反母趾の緊密な関係 | 石川貴之/ゼロ・グラヴィティ理論 --- 爆発的にパフォーマンスを発揮する"7つ"の新法則

石川貴之/ゼロ・グラヴィティ理論 --- 爆発的にパフォーマンスを発揮する"7つ"の新法則

▼待望の著書 #ゼロ・グラヴィティ理論 が4月刊行▼過度なウエイトトレ不要の世界を目指し"7つ"の新法則を提供中。ストレッチ,トレーニング,スポーツ動作の指導が得意▼2019年北海道〜沖縄の全国で受講者数229人/3月現在▼株式会社カラダラボ代表取締役

前回の更新から早いもので1週間が経過しました。

 

今日は13日の金曜日ということで、ジェイソンが襲ってくるのではないかと危惧している小職であります。

 

そういえばノストラダムスの大予言1999年8月13日は金曜日でした。

 

小職の20歳の誕生日でした。

 

絶対にこの日に正解は滅亡すると、今となっては訳の分からないことを述べてました。

 

今夜ミサイルが飛んでこないことを願いながら、PCに向かって打ち込みたいと思います。

 

1.第5の鍵の重心移動で起きる様々な症状

 

日々多くの方を施術させていただき、様々な足を拝見させていただきます。

 

特に気になるのが、外反母趾と偏平足です。

 

女性に多く見られる症状です。

 

この2つの原因ってなんなんでしょうか?

 

実は重心移動の際に、足の裏の何処に重心を乗せているのかが原因の一つに上げられます。

 

例えば西洋人の方と日本人の方が、ジムのトレットミルで並んでランニングをしています。

 

それを後ろからジロジロ観察していると面白いです。

 

日本人は足を着地させると、畑を耕すように股関節が屈曲します。

 

つまり、姿勢が低くなってしまいます。

 

反対に西洋人の方が足を着地させると、木に登っている獲物を狙うように股関節が伸展します。

 

つまり、姿勢が高くなっています。

 

さてその着地している足を観察してみました。

 

なんと日本人は低くなった姿勢で母指球に重心を乗せているのに対し、西洋人は高くなった姿勢で小指球に重心を乗せているではないですか。

 

歩行・ランニング動作は股関節は外旋から内旋へ運動します。

 

内旋で作用する筋肉は中殿筋であり、その中殿筋とつながりある個所は小指球です。

 

つまり、西洋人は

・かかとから着地し(フラットでも良い)

・足首を背屈させ、前脛骨筋にエネルギーを蓄積し

・小指球に重心を移しながら

・足首を底屈にし

・そのエネルギーを中殿筋等の股関節を内旋させる筋肉へ伝えていく

 

その結果、股関節は屈曲ではなく伸展し腸骨筋が伸張し姿勢も高くなる。

 

そこに肩甲骨が連動していくと尚よし。

 

それに対し日本人はというと、前脛骨筋に蓄積したエネルギーを母指球に重心を移しながら、足首を底屈し股関節を内旋させる。

 

しかも姿勢は畑を耕すように低くなって。

 

股関節を内旋させる主要な筋肉は中殿筋で、それと連動するのは小指球とお伝えしました。

 

母指球は中殿筋とは連動しません。

 

薄々気が付かれていると思いますが、母指球に重心をおいて内旋させることで、親指が内側に入り外反母趾になってしまうのです。

 

これは絶対に行ってはいけません。

 

しかも股関節が屈曲している状態ですので、中殿筋は伸びきっていない状態で内旋がかかります。

 

仙腸関節が詰まり、腰痛まっしぐらです。

 

偏平足も同様に、母指球に重心をのせ内旋させることで、足の縦のアーチと横のアーチが崩れ足底筋が機能しなくなってしまうことが原因です。

 

サッカー選手は特にこの辺りは気を付けなくてはなりません。

 

母指球に重心を乗せた状態で、無理やり股関節を内旋させると先ず、膝の内側側副靭帯と外側側副靭帯に負担がかかります。

 

最悪、半月板損傷や前十字靭帯断裂などのオペが必要な故障を抱えてしまう恐れがあるのです。

 

2.外反母趾の改善方法はある

 

職業病なもので、街を歩いているとその辺りを自然と観察してしまいます。

 

特にヒールを履いている女性は気を付けていただきたい。

 

これまた西洋人の方がヒールを履いても外反母趾にならないですが、日本人がヒールを履くと外反母趾になってしまう。

 

上記で解説した通りです。

 

ヒールは普通のシューズと違い、地面との設置面積が狭いため不安定な状態になります。

 

正しい姿勢と重心移動がより求められる履物です。

 

外反母趾の日本人の方に重心移動の仕方を伝えるとどうなると思います?

 

面白いことに外反母趾の痛みが軽減していきます。

 

中には全く痛くなくなったという方も珍しくありません。

 

あとは適切な重心移動を、自然と維持できるためのストレッチを継続していただくだけです。

 

もちろん骨格の問題はオペをしないと完全には治りませんが、痛みを軽減することは可能です。

 

原理原則さえ理解することができれば、誰でも改善可能なのです。

 

しかし、スポーツ界を通してもまだまだ、母指球に全体重を乗せ低くなり重心の移動を行っている。

 

これは早く改善された方が良いと、切に願うところであります。

 

 

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3.第5の鍵、重心移動トレーニング7種
 
重心移動トレーニング1
 

 

①手を頭の後ろに組み、肩幅より広めに足を開きます
②胸を張り背筋を伸ばし、右つま先方向に重心移動をします
③胸を張り背筋を伸ばし、左つま先方向に重心移動をします
 

 

 

重心移動トレーニング2

 

 

①手を頭の後ろに組み、肩幅より広めに足を開き、親指を上にあげます
②胸を張り背筋を伸ばし、親指を上げた状態で右つま先方向に重心移動をします
③胸を張り背筋を伸ばし、親指を上げた状態で左つま先方向に重心移動をします
④②③を繰り返し行います

 

 

重心移動トレーニング3

 

 

①肩幅より広めに足を開き、両手を右斜め上に上げ、右のつま先に重心移動します
②右斜め上から両手を左斜め下に移動し、左のつま先に重心移動します
③①②を繰り返し行います
 反対側も同様に行います

 

 

重心移動トレーニング4

 

 

①肩幅より広めに足を開き、両手を右斜め上に上げ、左のつま先に重心移動します
②右斜め上から両手を左斜め下に移動し、右のつま先に重心移動します
③①②を繰り返し行います
④反対側も同様に行います

 

 

重心移動トレーニング5

 

 

①右手を上、左手を下にして、手の甲と甲を合わせます
②その状態で右のつま先に重心移動をして、両手を右斜め上にあげます
③右斜め上から両手を左斜め下に移動します
④②③を繰り返し行います
 反対側も同様に行います

 

重心移動トレーニング6

 

 

 

①右手を上、左手を下にして、手の甲を合わせます
②その状態で右のつま先に重心移動をして、両手を右斜め上にあげます
③右斜め上から両手を左斜め下に持っていき、左のつま先に重心移動します
④両手を左斜め下から中央に戻します
⑤両手を左斜め上にあげます
⑥左斜め上から両手を右斜め下に持っていき、右のつま先に重心移動します
⑦両手を右斜め下から中央に戻します
⑧②に戻ります

 

 

重心移動トレーニング7

 

 

①右手を上、左手を下にして、手の甲を合わせます
②その状態で右のつま先に重心移動をして、両手を右斜め上にあげます
③両肘を曲げ、右肘を左脇の下に持っていきます
④両手を左斜め下に移動し、左のつま先に重心移動をします
⑤両肘を曲げ、右肘を左脇の下に戻し、右のつま先に重心移動をします
⑥②に戻ります。
 反対側も同様に行います