私のスマートフォンには「空き家に関するお知らせ」が自動的に毎日届くようセットしてあります。

毎日数十件ものお知らせが集まるなか、最近よく目につくのが「空き家管理をはじめました」的なニュースリリース。

最近は空き家管理がビジネスチャンスと捉えられているのか、まるで雨後のタケノコ状態です。

料金体系は様々で、毎月100円から一万円近くのものまでいろいろあります。

おもしろいと思うのは、純粋に管理をするつもりの会社と、そうではない会社がある、ということで、最終的に処分や売却に向かわせるための、いわゆるトラップ的な、いかにも不動産屋さんの考えそうな空き家管理の広告も見受けられます。


実は私は空き家管理をやるつもりがありません。

理由は差別化しにくいから。

価格競争に飲まれる可能性が高いからです。

以前、太陽光パネル販売の記事でも書いたのですが、消費者は製品やサービスがほぼ同じであれば価格が安いほうに流れていきます。

空き家管理はどこの会社でも行う作業はほぼ同じ
ですから必然的に安さに向かうことになる。

すると空き家管理は大資本のほうが有利なのは明らかで、
既存事業をアレンジすればできてしまう大企業は意外と多く、新規参入が増えると思うのです。(すでに始まりだしてます)

銀行でもセキュリティ会社でもできるでしょうし、他にはガス屋さん、新聞屋さん、郵便、宅配業者などは空き家管理サービスに取り組みやすい。

意外とヤクルトのお姉さんが空き家管理するなんてのもアリかもしれません。


というわけで、小資本の当社では取り組むべきではないと判断しております。

もし私が関わるならアドバイザー、もしくはコンサルティングの立場に徹するべきかと考えています。