雨の中のスタジアムには、カップ戦で優勝したホームチームの勢いはなく、ただモチベーションの低い選手がアウェーとなるチームの後を追いかけていた。
2年連続でカップ戦を制したといえ、そんな事に満足して大切な試合のモチベーションを下げるなんてプロ以下。
この日の雨で頭を冷やして出直して欲しい。今期残すあと2戦。ホームチームの意地を見せて欲しい。
まだ日中は暑さを感じる今年の初秋。
群馬県の「富弘美術館」 を訪れた。
2005年4月オープンのこの美術館は、住民参加型の国際設計コンペとして1211件もの応募があったものであり、
その中から選ばれたこの計画とはいったいどのようなものなのか以前から興味があった。
設計者は「aat+ヨミゾマコト建築設計事務所」 のヨコミゾ氏。
建築の軽快な外観と複雑さを隠すディティールは建築家、伊東豊雄氏の事務所に所属していたことを容易に連想させます。。
この富弘美術館は、「サークル・プランニング」というヨコミゾ氏独自のコンセプトから成り、所要室の大きさを円形(サークル)のボリュームとして配置するスタディーをそのまま平面計画としたようなプランとなっています。
■建物外観写真。
もう少し高さのある場所からの写真だと、スクエアな建物の平面計画が円の連続でできている様子を部屋ごとに塗り分けられた屋根からはっきりと見ることができます。
美術館は、平屋建てとなっており、景観に配慮し高さを低く抑えてあるようです。
■外壁の仕上げの様子(左)と建物概要(右)
右のパンフレット中央部にある建物所要室を大小のボリュームによって表現したものがそのまま平面図と同じものになります。
円形の平面計画であるため、ガラスの開口部もその平面を崩さないようにできています。
休憩室の天井や壁は鏡のような仕上げ。建物外部の景色が写り込み異様な雰囲気。。。
■建物内部:ビデオルーム(左)より休憩室をみる。そして再び建物外観。
設計段階で生まれる計画のプロセスをこのような形で表現した建築は今までなかったのではないかと思います。
この建築の場合、クラスター状の平面計画をその「軽快さ」を維持しながら表現するために壁面を鉄板とし、筒状の壁式構造に加工する技術によって克服しています。
しかし、景観や環境に配慮されているのは高さを抑えた計画のみ・・・という批判もあります。
果たして、この場所に適当な建築計画であったのかどうか、疑問の声が多いという現実も直視しなければならないと思います。
建築の設計者がデザインを追い求めるが故に自分の世界に閉じこもり、その利用者からクレームが出てしまうということは最低限避けなければならないこと。
プロポーザルコンペの形式で設計者を選ぶ方式が、必ずしも最善ではないということも考慮しなければならない。
また、この建物のランドスケープ計画は町長自らが別の業者に発注したとのこと。。。
この施設については、発注者側と設計者側でいろいろなトラブルが巻き起こり、訴訟に移行しようとしています。
先の記事で紹介した幕張ベイタウンの建築方式と比較すると、公共建築が建築後その地で根を張り、本当に地域住民から愛されるということはどういうことなのか、考えさせられます。
デザイナーとして「形」というハードに取り掛かる前に、それを支えるしっかりとした「ソフト」について十分ディスカッションに時間を費やすことがやはり大切だと痛感させられます。
だれからも愛されるデザインを目指すということは虫のよい話かもしれませんが、デザインプロセスに利用者も巻き込みながら一緒に楽しんで行くことも方法の一つだと感じます。
世界に唯一つのオーダーメード感覚に建築で応え、良い意味での満足感を利用者が享受するというのが建築デザインの目指すところでしょうか・・・。
でも、デザインの美しさにもこだわりたいですよね~(笑)
ビーチサッカーワールドカップ2006 予選リーグの全日程が終了しました。
日本代表は、予選リーグ1勝2敗。
勝ち点3ポイントでしたが、他の2チームが同じ勝敗で並んだため、得失点、ゴール数にて
決勝トーナメント出場枠の2位以内をなんとかゲットォ~!!
頑張りました~!
次は決勝トーナメント1回戦、VSフランスです。
ココからは勝ち抜き戦。
予選突破という結果に安堵せず、アグレッシブなプレーをみせて欲しいと思います!
頑張れ~!
■展 示:伊東豊雄 建築|新しいリアル
■会 場:東京オペラシティーアートギャラリー「3Fギャラリー1・2」
■会 期:2006年10月7日(土)~12月24日(日)
秋も深まり、関東各地でも紅葉の様子を目にする機会が増えました。
今年も残すところあと約2ヶ月。
時間の経過は、早くもありましたが、本当にいろいろなことがありました・・・と締めくくるには
ちょっと早すぎ!?な気もしますが、仕事は刻々と暮れに向かって動いています。
年内事業のある程度の見通しが立ったところで設計業務は一段落し、現在は稼動している
現場監理が主な業務となっています。
先日、一つの現場が完了、検査待ち。
そして、今月初旬より新規設計の現場が動き出しています。
新しい現場では、既存建築物を除却した地盤の状態が悪く、新たに当初設計になかった地盤の
改良工事を行うことになり、現在その設計変更の作業中です。
さて、そんな中、文化の日という連休とは関係無し(笑)に気になっていた展示を見てきました。
伊東豊雄氏は、先にご紹介した安藤忠雄氏と作風が異なり、一言でいえば軽快なデザインを
得意とするデザイナーです。
専門的な知識を抜きに見てみると、建築デザインの面白さをポップなモティーフからダイレクト
に感じるという部分で、子供からお年寄り、性別、国籍、障害の有無を問わず「建築を楽しむ」
ことができるユニバーサルなデザインとなっているのではないかと思います。
建築の表現は、そのディティールの複雑さやアーティストの哲学的な思想、クライアントの要求
や建築場所の慣習、風土、宗教などあらゆる要素が複雑に絡み合って生み出されるものです。
そのように複雑多様な要素の混在するアートは、ブラックボックス的なある意味「難しい」もの、
と考えられがちですが、抽象的な美術作品よりそのデザインを読み解く術は容易ではないかと
個人的には感じます。
建築は美術作品とは異なり、芸術と工学の融合によってその機能を発揮し成立するものです。
純粋芸術を追求しながらも、機能的、構造的にも成立しなければならない命題が常につきまとう
ものであるからこそ、そのフォルムは機能と融合して生み出され、逆にその現象から建築の形態
にはほぼ全て意味があるものだと言うことができるでしょう。
そのように考えた時、伊東氏のような建築デザインは、一体どのような手法によって、または、モ
ティーフによって生み出されているのか、自ずと疑問が湧いてくるはずです。
L・H・サリヴァンの言葉で「形態は機能に従う」というものがありますが、建築については概ねそ
の言葉によるところが大きいのではないでしょうか。 「従う」という決定的な表現には少し疑問を
感じますが・・・(苦笑)
少し難しい話になってしまいましたが、要は建築の形には意味があるので、その計画プロセスを
見てみることは面白いということです(笑)
この展示は変な予備知識がなくても楽しく見る(どちらかというと体験する?かな・・・)ことができる
と思いますので、大人から子供、性別問わずいろいろな方に見ていただけたらなぁと思います。
現在の建築テクノロジーでは、こんな表現が可能なのかとか、こんな建築がこんなスケールで
成立するの?とか単純に面白く見ることができます。作品の模型と建築ディティールの原寸モック
アップなど展示の仕掛けも盛り沢山。 展示の最後には伊東氏のこれまでの仕事がプレゼンされ
てます。 その辺は少しマニアックなので、氏の作品を勉強していくとより楽しめると思います。
会期は何故か12月24日まで(笑)。
まだ時間はありますので、建築の一つの可能性として、沢山の方に見ていただけたらと思います。