真珠浜、そこは、まさに、岩場だ。砂浜はあれど、海につかって、下を見ると、恐ろしいほどのごつごつした岩で、怖くなった。
他のグループが、崖から飛び込んでいるが、よくあそこまでいったものだ。
ふなむしがうじゃうじゃいるところを通らなければならないから。
浮き輪や、ビニールマットで浮かんで、すばらしい景色に見とれていた。
ほんとに、海の色も透明だし、空の青さ、山のみどり、入道雲の白さ・・・
と、いい感じだったのだが、何かチクッとしたものを感じた。
小魚がいるから、噛まれたか?ぐらいで、浜に戻り、水鉄砲を持ち出した。
最後にジャックバウワーごっこをやっていると悲劇の鐘が鳴った。
ビーチボールの陰から、海につかりながら、撃っていると、突然、さきほどのチクリとは比べられないほどの、衝撃が左腕にはしった。
ほんとに、銃で撃たれて、どくどく血が流れているのではないかと思え、左手を動かすことができなかった。
電流が走り、ものすごい激痛が走ったのである。
うぅうぅと立ち尽くしていると、浜辺に、黒の筋のある、どこかで見覚えのある、海月がプカプカ漂っていた。
こやつにやられた・・・・毒海月かもしれん・・・もうだめ・・・
ぶつぶつができ、赤く腫れあがっていた。
カンカンの日差しの中で、ゆっくりと着替え、砂を払い、麻巳子ちゃんの生まれた小浜病院へ。