Dr.服部です。
先日の5月17日は、東京で行われた日本熱傷学会総会に参加して参りました。
熱傷は過去の病気ではなく、現在でも多く起こっている疾患です。
やけどの原因は数多く存在し、
火炎・熱湯・高温個体・電撃など多岐にわたります。
昔はお風呂での熱湯受傷が多かったですが、いまは少なくなっています。
現代では圧倒的に偶発的な事故が多いですね。
湯たんぽ熱傷も増えています。
熱傷については私も、熱傷専門医であり、
中京病院時代には、毎日のように重症熱傷の治療や手術に携わっていたため
軽傷から、最重症までの治療経験がありますので、
なにか困られたときは、ぜひご相談ください。
熱傷は、クリニックレベルで治療できるものから、
総合病院でのチーム医療での対応が必要なものまで、さまざまですので
「地域医療のどの部分を服部形成外科が担うのか」
を再確認できた学会となりました。
ものすごく目新しい発表などはありませんでしたが、
そのかわり、熱傷治療は成熟しているといえるのではないでしょうか。
重度な熱傷受傷後の、手や足などの運動制限など、
機能再建について奮闘されていた症例報告が心に残りました。
このところ数日、熱傷の患者様が立て続けに来られました。
皆さん、不安で来られます。
すこしでも不安を取り除き、最善の治療のアドバイスができたら
クリニックの存在意義があると思います。
どんな治療でも一貫していえることですが、
治療のスタートからゴールまで、
患者様にしっかりとした道しるべをたてることができる医師かどうか。
これに尽きると思います。
Dr.服部