【はっとの勝手に名画鑑賞会】
第489回「青春の殺人者」(1976)
ジュリー主演の中江裕司監督作品、
「土を喰らう十二ヶ月」を
観て、ジュリーの若い頃の作品、
「太陽を盗んだ男」を思い出し、
同じ長谷川和彦監督の、この「青春の殺人者」の存在を知り、観てみました。
これは長谷川監督のデビュー作なのですが、
なんと、彼はこのデビュー作と「太陽を盗んだ男」の二本しか監督してないんですね。
二本しか作品がないのに、一気に巨匠レベルの
立ち位置になってしまった珍しい監督です(笑)
今村昌平のサポートや、その豪傑な人柄故に
そんな感じになったとも言えますが、
やはり作品のパワーがとてつもないんですよね。唯一無二の才能の持ち主なのは間違いないと思います。
「青春の殺人者」は水谷豊、そして当時17歳だった原田美枝子が主演ですが、まさに体当たりの演技を披露してくれます。
ストーリーは実際にあった事件を扱った小説をベースにしていますが、
まあ、何というか、アバンギャルドでは済まされない、とんでもない内容です(>_<)
音楽はまさかの「ゴダイゴ」が担当しています。そもそもビートルズの楽曲を使用したかったみたいですが、権利料が高過ぎて、どうにも
ならなかったところに、英語の歌詞を歌う「ゴダイゴ」に白羽の矢が立ったようです。
長谷川監督、すでに80歳近いですが、
できれば3本目の作品観てみたいですね♪
それこそ、再度ジュリーの主演で(^。^)
【人生はまるでロード・ムービー、
次回も一緒に過去に置き忘れた
宝物を探しに行く旅に出ませんか?】
それでは、また(^_−)−☆