【はっとの勝手に名画鑑賞会】

477回「暗殺の森」(1970


沖縄から地元に戻って来てからも、公私共に

バタバタしていて、全く映画を観る余裕が

なかったのですが、やっと少しづつ落ち着いて

来たので、久々にブログ更新です


1970年公開、ベルナルド・ベルトルッチ監督作品、「暗殺の森」を観ました(^^)



個人的に黒澤に匹敵する映像センスを持っている数少ない監督の一人だと思っている

ベルトルッチ監督の初期の作品で、

前から観たかったのですが、

レンタルではなかなか見つからず、

先日、ようやくサブスクにアップされた

のを発見したので、観てみました。


映像は構図も光や影のバランスも

申し分なく、やはり間違いないわけですが、

映画として面白いのか?と

問われると、ちょっとどうかな?と

思ってしまう内容でしたf^_^;


結構、観方によって賛否が分かれてしまう

作品みたいですね。


ムッソリーニ時代のイタリアが舞台で、

とあるファシストの男に焦点を

当てた物語ですが、全体的に歯切れが

よくないんですよね。

つまりは分かりにくい。


それを文学的だと捉えれば、そうなのかも

しれませんし、監督自身もそれは

狙いであることを公言してるみたいですが、

1番の問題は、原作である

アルベルト・モラヴィアの「孤独な青年」を

ベルナルド自身が未消化のまま

この映画の製作に着手してる

感じがするんですよね。

実際に製作直前に急いで原作を読んだ

ということみたいです。


いわゆる「トラウマ」が大きなテーマ

としてあるのでしょうが、

主人公から切実さがあまり

伝わって来ないんですよね。


ただステファニア・サンドレッリと

ドミニク・サンダという

女優二人の美しさは際立っていて、

これだけでも満足しちゃいそうです(笑)


まあ、でも

なんだかんだ言っても

ベルトルッチ作品だし、

印象に残る場面やセリフも

たくさんあるので、

間違いなく観る価値はある

映画だと思います(^-^)


是非♪


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆