SWAMPSよもやま話】

第二話

「ベース佐々木まさやとの出会い編」


順調に出世街道を突き進むかに

見えたSWAMPSでしたが、

いろんなトラブルがあり

メンバーが一人抜け、二人抜け、

最後に残ったメンバーは

捕まり(笑)、結成から一年も経たないうちに

僕一人になってしまいました。


親や辞めた会社の上司や同僚にも

「僕はこれから音楽で生きていきます!」

と豪語していたのに

この体たらくσ(^_^;)


はっきり言って、これからどうして

いけば良いのか、全く分からなく

なってしまいました。


そんな時ふっと、自分が生まれた

国であり、学生時代に何度か

旅行で訪れた大好きな音楽の

宝庫であるアメリカに行ってみようと

思い立ちます。


以前に旅行で訪れた際に

アメリカに不法滞在中(笑)の友人から

オープンマイクという飛び入り

演奏の文化があることを

教えて貰っていたので、

そのオープンマイクのメッカである

サンフランシスコで

自分の腕を試してみようと

考えたのです。


退職金を使わずに貯めていたお金を

降ろし、サンフランシスコまでの

航空券を買い、ギター一本抱えて

成田から飛び立ちました。現地に着き、

ボロいホテルの部屋を1か月間借り、

そこに住み込んで、

昼間は練習、夜は

オープンマイクを開催して

いるサンフランシスコ中の

お店をハシゴしながら毎日

歌っていました。


そこで歌うのはすべてオリジナルで

しかも日本語(笑)。

でも、これがなぜか

どこで歌ってもバカウケなんですね♪


歌い終わった後に拍手喝采だけでなく

ハグをして来るアメリカ人が続出(>_<)


たぶん、アメリカ生まれの僕の

紡ぐメロディは、どこかしら

カントリーとかブルースっぽい

アメリカの匂いがするニュアンスがあり、

それに聴いたことがない

日本語が乗っかっているので、

日本人が洋楽を聴いているのと

全く逆の状態で、

意味が分からないけど、

何か彼らの琴線に触れ、伝わる

ものがあったのかもしれませんね。


さらにブルースハープを

ディランのような出立ちで

吹いていたのも

その特殊性に拍車をかけて

いたのかもしれません。


いずれにしても、

あれ?俺ってもしかして

世界レベル?と勘違いするには

充分過ぎるほどの

ウケ方だったのです。


実はそんなオープンマイクを開催

している、とあるお店で

運命的な出会いがありました。


僕と同じように歌いに来ていた

日本人がいて、

実はその人が現在の

SWAMPSのベーシスト、

「佐々木まさや」さんなんですね。



二人が最初に交わした会話は

Are you Japanese?

Yes

でした(笑)


その当時、まさやさんは

アメリカにグリーカードまで

取得して住んでいたのですが、

「俺、そろそろ日本に帰ろうかと

思ってんだよね。

帰ったら連絡するからさ、

連絡先教えといてよ」

と言われ、連絡先を交換しました。


そして1か月のサンフランシスコ

武者修行が終わり、

日本に帰国してから

しばらく経って

本当にまさやさんから

連絡が来るわけです。


それはまた次回のお話(^^)