【はっとの勝手に名画鑑賞会】

471回「女と男のいる舗道」(1962


1962年公開、ジャン=リュック・ゴダール

監督作品、「女と男のいる舗道」を

観ました。



これも結構昔のレンタルビデオ屋

バイト時代に一度観ています。

当時、よく店に遊びに来ていた

SWAMPSの最初のギタリストで

中学の同級生の岩崎君が薦めて

くれたんですよね。


彼の薦める映画って、今僕が

観まくっている名作系の古い映画ばかり

だったんですが、

当時は何が良いんだか、さっぱり

分かりませんでした(笑)


でも、今になって思えば

間違いない作品ばかりなんですよね。

年齢的には20歳前後だったのに

岩崎君、凄いセンスの

持ち主でした。

もう随分会ってないけど

元気にしてるかな?


この「女と男のいる舗道」も

久しぶりに鑑賞しましたが、

やっぱ素晴らしいですね。


ゴダールの長編4作目で、

前作は新婚ホヤホヤだった

愛妻、アンナ・カリーナを

ノロけた感じで起用した

「女は女である」というカラー作品でしたが

この作品は、同じアンナを起用しながら

モノクロで娼婦の悲劇をテーマとした

真逆のベクトルの内容です。


この作品に納得いかなかった

アンナとケンカになり、

それが離婚の原因になって

しまったそうですが、

皮肉にも、こちらの

アンナの方が、前作よりも

はるかに美しくて、素敵に

撮られているんですよね。


何が美しいかを

感覚的に気づいていた

ゴダールと、その自覚が

なかったアンナは

遅かれ早かれ別れる運命だったの

かもしれませんね。


このすべてに於いて

悲しく美しい映画を彩る

音楽は名匠ミシェル・ルグランが

担当しています。


ゴダール作品にしては

そこまで注目されていませんが、

岩崎君推薦ってことも

あるし、かなり好きですね。


皆さんも良かったら是非♪


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆