【はっとの勝手に名画鑑賞会】

470回「レニングラード・カウボーイズ、

モーゼに会う」


1994年公開、アキ・カウリスマキ監督作品、

「レニングラード・カウボーイズ、モーゼに

会う」を観ました。



一世を風靡した前作から5年、

大きな期待を背負いながら公開された

作品ですが、かなり評判が悪く

興行的にもコケてしまったそうです。


そんな話を知っていたので

あんまり期待せずに観たら

結構面白いんですよね、これ。


カウボーイズの面々、

今度はアメリカだけでなく

ヨーロッパ中も旅をしています。

しかも撮影期間6週間で(笑)


そもそも、この映画は

設定自体に無理があるのですが、

前作以上に無茶苦茶なんですよね(笑)


でもその拍車が掛かった

無茶苦茶な感じが

オフビートな味わいを増幅

させていて、

しかも、今回は「絵」という

ものに尋常じゃない

こだわりを感じるので

色や構図などショットが

どこを取っても素晴らしいんですよ。


この映画を画面で流しておく

だけでもサマになって

しまうような感じです。


カウボーイズのメンバーも

前作とかなり入れ替わってますが

やはり緩いようでいて

タイトな演奏は顕在で、

しかも曲もポップで良かったです。


個人的には、前作よりも

こっちの方が好きかも♪


この映画、そもそも

期待して観ちゃいけないタイプの

作品だと思うので、

公開から年月が経ち、ある程度

フラットな目線で観ると

また評価が変わって来るような

気がしますよ。


何にしても、アキ・カウリスマキも

レニングラード・カウボーイズも

稀有で唯一無二の存在ですからね(^^)


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆