【はっとの勝手に名画鑑賞会】

421回「さらば愛しき大地」(1982


すっかり柳町光男監督の世界に

はまってしまい、

彼の作品は観られるものは

観ていこうってことで、

1982年公開、「さらば愛しき大地」

を鑑賞しました。



主演の根津甚八が抜群に

良いですね。

恐らく「黄金の日日」の五右衛門

に匹敵するベストアクトじゃ

ないでしょうか?

その愛人役の秋吉久美子の

薄幸な演技も最高です。


この二人で、お腹一杯なんですが、

さらに脇を固める方々も

素晴らしいんですよね。

千葉真一の弟の矢吹二朗とか

蟹江敬三、山口美也子、

一瞬しか出て来ない小林稔侍

や佐々木すみ江、岡本麗なども

良い味出しています。


柳町監督の故郷である

茨城県の工業化の波が押し寄せる

農村地帯が舞台なんですが、

彼の作品って、何か

その土地に対しての興味から

物語のインスピレーションを受けてる

気がしますね。


どの作品もタイプは違えど

土着的な趣向が

強い印象を受けます。


あと、しょーもない人間を

描くのが本当に上手い。


そもそも、人間なんて

どいつこいつもしょーもないって

ことが彼の作品を観ていると

よく分かるんですね。


最近のテレビやネットなんか

見ていると、何かやらかした

人間に対して

鬼の首を取ったように

集中攻撃するような

場面がよくありますが、

責めてるお前はどうなんだ?

って話ですよね。


叩いて埃の出ない人間なんて

ほとんどいないでしょうに。


この作品には

今ならコンプライアンス的に

無理だろうって描写が

結構ありますが、

それが許されていた時代の

こういう作品を観て、

人間ってそもそもこうなんだよな

ってことを、

もっと皆んな理解して

おいた方が良い気もします。


そしたら少しは

寛容な世の中に

なるんじゃないですかね?


夢をぶち壊すような

芸能絡みの悲しい出来事も

減るんじゃないかな?


よく分かりませんがね。


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆