【はっとの勝手に名画鑑賞会】

378回「日本のいちばん長い日」(1967


1967年公開、岡本喜八監督作品

「日本のいちばん長い日」を観ました。



半藤一利の原作による

終戦前日の814日深夜から

当日15日にかけて

皇居で起きた陸軍省将校と近衛師団

参謀が中心となって起こした

クーデター未遂事件、いわゆる

宮城事件を描いた作品です。


予備知識がなく鑑賞したので、

その衝撃の内容に

これはフィクションなのかな?

と思って観ていたんですが、

実際にあった事件ということで

さらに驚きました(>_<)


終戦に納得がいかない

人たちの最後の悪あがきと

言ってしまえばそれまでですが、

志村橋のセリフにもあった

ように、ポツダム宣言受託は

当時の日本人にとっては

日本自体のお葬式と同等レベルで

あったことは容易に想像できるし、

こんな事件が起きても

よく考えれば不思議では

ないんですよね。


東宝創立35周年を記念して

製作された作品で

三船敏郎を始め、笠智衆、

志村橋、宮口精二、山村聰、

小林桂樹など重鎮から

当時若手だった、加山雄三、高橋悦史、

児玉清、井川比佐志など

出演陣も豪華です。


その中で出色なのが

取り憑かれたようにクーデターに

邁進する畑中少佐を演じた

若き日の黒沢年男ですね。

もしかしたら、彼の

キャリアの中でもベストな

演技かもしれません。


脚本は、日本随一の脚本家

橋本忍。彼はこの作品に対して

内容が内容だけに、スタッフ

全員がコケると思っていたら

大当たりした唯一の映画である

と感想を残しています。


この作品をきっかけとして

「東宝8.15シリーズ」が

始まり、あの名作

「激動の昭和史 沖縄決戦」が

製作されることに

繋がったんですよね。


不覚にも、この映画を観るまで

宮城事件について、全く

知らなかったんですが、

実際、この事件って

メディアでもほとんど

取り上げられてないですよね?


GHQの意向もあり、ある意味

洗脳に近いレベルで

平和思想に転換することに

なった日本人にとって、

必要ない黒歴史という捉え方も

できますが、

この国や家族を守るため

必死になって戦った人たちを

まるで、なかったことのように

歴史から抹消してしまうのは

それはそれで違うと思うんですよね。


昨今のこの国の状況を見ると

事実は事実として

しっかりと検証し、反省すべき

ことは反省しながら

歩みを進めていくという

ことをしっかりとして来なかった

ツケが、今になって噴出

して来ているような気がして

なりません。


戦争放棄を憲法で掲げる国が

結局、アメリカから

トマホークを爆買いさせられる

この歪な現状は

この映画で語られる時代と

まさに地続きなんだと思います。


悲しい歴史を繰り返さない

ためにも、今一度

この作品を多くの日本人に

観て頂きたいなと思います。


2015年に原田眞人監督により

リメイクされているので、

それも近いうち観てみたいと思います。


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆