【はっとの勝手に名画鑑賞会】

377回「楢山節考」(1983


1983年公開、今村昌平監督作品、

「楢山節考」を観ました。



いやあ、強烈でした(>_<)


この名作映画鑑賞シリーズで

観た作品の中で、一番強烈だったかもσ^_^;


もうね、現代の人間社会に

於ける倫理とか道徳とか

完全にぶっ飛ばした内容なわけですよ。


まあ、そもそもベースが

年老いた親を山に

捨てに行く話ですからね。


いわゆる「姥捨山」(うばすてやま)

という風習なんですが、

実は民話としては存在するものの

実際に存在したのかは

不明とのことです。


原作者の深沢七郎も、

山梨県で人伝いに聞いた話に

インスピレーションを受けて

この話を書いたそうです。


姥捨以外にも、もう目を疑うような

シーンが続出するわけですが、

そこに差し込まれる

昆虫や爬虫類、動物や自然の

カットと、このエグいシーンの数々が

並列することで、ヒューマニズム以前の

人間の本質的な姿が曝け出されるんですね。


それは弱肉強食であったり

、本能であったりと、

しょせん人間なんて

こんなものという

文明社会に生きる我々が

忘れているというか

見ないふりをしている

ことに対しての問題提起でも

あるんだと思います。


そんな作品を理解した

緒形拳、左とん平、倍賞美津子、

清川虹子、あき竹城などの

出演陣の渾身の演技も凄まじいです。

そして何より凄いのは

達観というか、悟りを開いている

ようにしか見えない坂本スミ子の

演技ですね。


この作品、下馬評を覆して

「戦場のメリークリスマス」を

押さえて、カンヌ映画祭の

パルムドールを受賞して

しまうのですが、

今となっては、その結果は

よく理解できる気がします。


この作品、実はリメイクで

1958年に木下惠介監督により、

映画化されているそうです。


そちらもかなり

良い作品みたいなんで、

是非観たいですね(^^)


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆