【はっとの勝手に名画鑑賞会】

361回「1900年」1976


前回観た「ボーイズ'ン・ザ・フッド」

が、このブログで取り上げた

今年のちょうど100本目の

作品だったので、

それを記念して、何か特別な

作品を観たいなぁと思い、

ずっと気になっていた、1976年公開、

ベルナルド・ベルトルッチ監督作品

1900年」を観ました。



気になっていたのに

手を出さなかったのには理由があって

この作品、なんと上映時間が

5時間16分もあるんですね(>_<)


こんなん、映画館でまともに

観たら、死んでまうわ(笑)


と、思いきや、

やはり名匠ベルトルッチ!

恐ろしいことに、こんだけの

長尺なのに一切隙がない

とんでもないクオリティの作品でした。


これは恐らく、映画館でも

飽きずに観ることができちゃうと

思います。


カンヌ映画祭では勝手に編集され、

なんと2時間24分の短縮版が

公開されてしまい、その後も紆余曲折あり、

3時間7分バージョン、

4時間7分バージョンと

いくつも短縮版が存在する

ことになってしまったんですね。


今回観たのは

ノーカット版だったので

監督の意向がダイレクトに

伝わって来る内容でした。


舞台は1900年代初頭〜

第二次世界大戦後までのイタリアで、

幼馴染である、

ロバート・デ・ニーロ

演じる大農場主の息子と

ジェラール・ドパルデュー

演じる小作人頭の息子の

友情と固執と成長を軸とした

一大叙事詩になっています。


しかし、この作品で

この2人を完全に食ってしまう

名演を魅せるのは

ファシストのアッティラを演じる

ドナルド・サザーランドなんですね。


ベルトルッチにとっても

最高傑作だと思いますが、

恐らくサザーランドにとっても

この作品はベストワークの

ような気がします。

まさに当たり役ですね。


「革命前夜」を観てから

ベルトルッチは世界一

自然を美しく描写できる

監督だと思っていましたが

この「1900年」は、それに

輪をかけて素晴らしいです。

それとは対照的に

人間の生々しい営みも

曝け出すように描写していて

その振り幅も凄まじいです。


目を覆いたくなるような

場面も多々ありますが

それも含めて

「人間」というものを

見事に描き切っています。


ベルトルッチは共産主義者

であることを公言しているからか、

欧米諸国中心の映画業界の

中では、そこまで評価が高い

感じがしませんが、

黒澤、小津などと同様、

間違いなく世界最高峰

レベルの監督ですね。


さらにエンニオ・モリコーネの

音楽もバッチリはまっていて最高です。

すべてに於いてパーフェクト

な作品なので、

この5時間16分に耐える自信が

ある方は是非!


【人生はまるでロード・ムービー、

次回も一緒に過去に置き忘れた

宝物を探しに行く旅に出ませんか?】


それでは、また(^_−)−☆